月別アーカイブ: 2018年9月

秩序

発見された宇宙の原理が互いに矛盾しない事実は科学的に説明できない。
科学は互いに調和する無数の原理からなる秩序を前提にしている。
しかしこの前提は現在の科学教育から除外されている。
秩序をもたらすのは政治と経済だという前提を維持するために。

安全率とエコロジー

安全率に基づく人間による改善や改革は
ほとんど何の危険(リスク)も負わないシステムを考案し、
過去最強、最大規模のリスクを容認する。

自然はエコロジーという不可視の安全率で絶えず維持されている。
最悪の状態を排除した試行錯誤に陥った生物は短命である。

局所的な自動気象装置

人間以外のすべての動物は与えられた環境に適応していく。
人間は自ら環境を変えた結果に適応させることができる。
最軽量のテンセグリティ・シェルターは局所的な動く自動気象装置である。
シェルター内部の畑と微生物さえも移動可能だ。

大地に依存する構造の終焉

バイオスフィアの陸地と海の形状と面積はつねに変動している。
30%を占める陸地は人類が長期に居住できない外部である。
アウトドアという単純な概念の根底に隠れているものを完全に解放しなくてはならない。
バイオスフィアの変動期には大地に依存しない自律型構造のみが
安全な個人用シェルターになるだろう。

破壊に至る方法の実験

原寸大の構造モデルの破壊実験から新たな理論を形成し
その実用的な利用方法に到達する可能性が高いのは
自然の構造原理がまだ十分に理解されていない段階だからだ。
理論から実験を開始するよりも、
破壊に至る方法の実験がテンセグリティ構造自体をより単純化するのだ。

共振テンセグリティ・シェルター

待機していた裏庭の直径7mのテンセグリティ・シェルターは
台風21号の強大な暴風圏に数時間晒された。
最大瞬間風速37mを超えるほどであったが、構造は破壊されなかった。
テンセグリティが風と共振して柔軟な強度と剛性を生成する張力メカニズムは
まだ未知のシナジー領域である。