月別アーカイブ: 2018年10月

相対的に空気中を高速移動する

この頻度とパターンで気候変動期の台風がこの規模で通過するなら、
誰でももっと安全に何処にどんな住宅に住むべきかを科学的に思考し始める。
住宅はまだ自動車や飛行機のように空気力学的ではないが、
相対的に空気中を秒速30m以上で移動する形態に
気象予報士や建築家はまだ無関心だ。

エコノミーの手荷物よりも軽い生存方法

テンセグリティは美しい金属彫刻やオブジェではない。
部分から推測できない全体の働きを視覚化した共鳴作用によって
統合された唯一の構造モデルである。
モバイル用の直径8mのテンセグリティ・シェルターは
宇宙的な生存方法であるが故にエコノミークラスの手荷物よりも軽い。

動く部分と全体の構造

台風は部分から推測できない全体のシステムであり、
部分と全体の相互作用そのものである。
台風の内部と外部はつねに多層的に複合的に入れ替わる。
アイウォールのすぐ外側にある螺旋雲はスパイラルバンドで
吸引された雲が激しい雨に変わり、
スパイラルバンドの外側の螺旋雲も雷雨になる。

台風=動く部分と全体の構造

渦と螺旋のパッケージ

直線的に吹く風は存在しない。
獣道のように風の道は共有されない。
風は風によって向きと強さを変え、
波と共にひたすら流動するバイオスフィアのパッケージなのだ。
止まることなく大地を包み込む
元素の相対比を変えない渦と螺旋なのだ。
その自律的な調整システムは神秘だが、
まだ異常気象と呼ばれている。

台風24号 NASA