月別アーカイブ: 2019年2月

別な方法は知識にはない

自分が既に知っていることを正当化するための知識は、
それを正当化する代わりに別の方法で思考する知識よりも豊富だ。
別な方法がすでに知識ではなく
思考自体を批判する作業過程に属している時、
異なることを思考するための
異なる思考方が初めて発見される。

有限な92種の元素

テレビ番組はクイズと料理ばかりだ。
自分は知らないより多くの知識と
自分では買えない食材の作れない料理が主流である。
制作費が経済的になるからだ。
より少ない知識と料理方から
健康で安全により経済的に生存する方法はどこにもない。
宇宙は有限な92種の元素で暮らしている。

実と虚の星間物質(Interstellar medium)

焚火して夜空が見えるまでに
熾火をこしらえる。
どんな炎よりも輝いているのは
熾火と熾火の隙間だ。
実と虚が入れ替わる時間を生きる。
裏庭が夜空の一部になった時、
熾火は小さなガス星雲だ。
実と虚を繋ぐ星間物質を朝まで絶やさない。

熾火は小さなガス星雲だ。実と虚を繋ぐ星間物質

理解は波動から

読んでばかりいると書けるとは限らない。
書いてばかりいると話せるとは限らない。
準備しないで話しながら考えると、
読んだり書いたりするよりも
隠れた関係を自分で発見することが多くなる。
ほとんどの教育課程から、
散歩しながら信頼できる他者と話す方法は廃れた。
単純で深い理解は波動から始まる。

Thinking Out Loud

エド・シーランの「Thinking Out Loud」を聴く。
バックミンスター・フラーの思考方法を作曲方に応用していたのだ。
マインドに誘導する独自な即興的な作曲空間は
2種のアルバムタイトルの「×」と「÷」に現れている。
情緒の分割と統合のプリミティブな相互作用がバラードだ。

プリミティブな言語空間

Think Out Loudとは考えていたこと、
あるいは考えていることを声に出すのではなく、
声を出しながら考える行為である。
この方法から頭の中で思考するよりも
プリミティブな言語空間に到達する。
文字に書き下ろす行為を、
声を出しながら思考した後にする方法である。

共鳴テンセグリティ構造

テンセグリティの機能は形態から認識できない。
落下しても破壊されない時、
テンセグリティの強度は素材から予測できない。
素材を高度化してもシナジーが向上しない時、
テンセグリティは軽量化の度合いから判断できない。
その澄んだ共鳴音を聴かない限り
安全でも美的でもないのだ。

放散虫は、水中の疑似無重力空間で共鳴している。
共鳴はサバイバル機能に違いない。

多面体を固体とするプラトン派の前提

シナジェティクス原理を発見する方法は
しばしばモデリングを支える先人の概念の破壊にある。
プラトンは正多面体(Platonic Solids)を大理石からモデリングした。
バックミンスターフラーは、ベクトル平衡体によって
プラトン派の正多面体を固体として捉え、その固体を削るための
作業仮設だったことを露わにした。
「宇宙に固体は存在しない。」RBF

4面以下の面数の石は存在しない。
プラトン派のメタフィジクスの前提は大理石という固体概念だった。