テンセグリティ構造が、「ラクダの背骨をも砕く一本の藁」
(It’s the last straw that breaks the camel’s back.)
という一つの観点から自らの一つ一つの選択と一つ一つの行動によって
すべての瞬間を生きた人間の実験方法から
発見された構造とは理解できないに違いない。
バックミンスターフラーは着想から「不連続の連続」の概念化まで22年を要している。
月別アーカイブ: 2019年4月
計画的陳腐化を陳腐化するテクノロジー
シナジェティクスは3次元幾何学ではない。
デザインサイエンスは科学的デザインでもデザイン的科学でもない。
シナジェティクスは準結晶やナノチューブ、ウィルスの構造にも接近できる。
デザインサイエンスは計画的陳腐化に最適化するテクノロジーを陳腐化する。
包括系への探査システム
星座(constellation)は
惑星(stella)の位置関係の熟考(con−sider)を意味する。
シナジェティクスは、
より複合した相互関係を包括する概念モデルを発見することで
より単純化する包括系への探査システムである。
ユニバーサルジョイント
知識はそれ自体幾何学的に組織される。
知恵はモデルを伴う。
ユニバーサルジョイントの発明には普遍的で宇宙的な根拠がある。
宇宙には直線運動が存在しないからだ。
ユニバーサルジョイントを使用しない地球上のビークルは存在しない。
ジャイロスコープや羅針盤さえもユニバーサルである。
3軸のジンバル (Wiki)
原始構造は存在しない
原始の大気は存在する。
原始の細胞も存在する。
テンセグリティに先行するどんな原始構造も存在しない。
原始の圧縮力も原始の張力も存在しない。
最小限のテンセグリティには
圧縮力と張力の相互作用がある。
相互作用は非物質化への最初のプロセスである。
SYNERGETICS RBF 1975
内部化された経験
外部化された経験(experience)を内部化する場合と
内部化された経験(imperience)を外部化する場合とが
等価ではない事態が発生する。
前者が学習による理解で後者が
発見による知との一時的な断絶だからである。
経験の内部と外部
無限大と無限小は互いに対抗する概念ではない。
熟考された経験が内部と外部へと分極した相補性である。
その概念をモデル化できるリアリティを
シナジェティクスはアナロジーとは言わない。
20-Polyvertexion 梶川モデル シナジェティクス研究所 1986
無意識の服従
考えることは群れからではなく
単独者から生まれる時その機能は最大となる。
他者と同時に発見したり発明することは不可能である。
しかし、その機能が低下すれば指導者が不在でも
無意識の服従が群れから生まれる。
民主主義は群れからではなく
単独者から生まれた思想に違いない。
干からびた名詞
新元号は万葉集からの引用ではない。
ただのこじつけに過ぎない。
春の種まきは、
干からびた名詞を賛美する群れとは
無関係である。
「令」は命の元の字
「令とは神のお告げであり、
上位からのいいつけである。」(白川静)
跪いて神託を受ける人々の形が「令」であるなら、
「令」は命の元の字であり、
「命令」の語源には反復した構造がある。
「和」は命ぜられてもその状態はやって来ない。