テンセグリティ」カテゴリーアーカイブ

軽量化と移動速度に比例

零下40度以下の成層圏下部の航空機による移動では
紫外線や高エネルギーの放射線から保護する方法や
一定の酸素量の確保および遮熱・遮光と断熱・採光の方法などはすべて統合され
その総合性能は軽量化の度合いと移動速度に比例するだけではなく
短時間に分解修理できる性能に比例する。

重力を張力に変換するシステム

人間が定義しデザインした構造は重力によって限界を超えられない。
知り得た形態から始まる構造は自己と宇宙の関係を変えなかった。
自己と宇宙との関係から以外、真の構造を発見し得ないだろう。
重力を張力に変換するシステムは
メタフィジックスからやってきたテンセグリティのみである。
細胞から銀河系までを通底するシステムを捉える元型なのだ。
シナジェティクスは宇宙の元型をモデルと呼ぶ。

より短命な季節

今朝の外気温は17度以下になった。
自動車の断熱性能ほど酷くはないが
住宅に冷暖房しないままの季節はより短命になっている。
外部に依存しすぎる生活器は
まだエネルギーを受け取る側ではなく捨てる側にいる。
そしてその空間が不動と見立てた大地にもっとも依存しているかぎり
すべてが短命だ。

宇宙の統合性(Cosmic Integrity)

プラトンの正多面体と同様に、
テンセグリティは観察から発見されなかった原型モデルである。
テンセグリティによって最初に視覚化された「不連続の連続性の概念」の実在性は、
その後隕石に含まれたバックミンスターフラーレーンで証明され
宇宙の統合性(Cosmic Integrity)の現れとして認識され始めている。

デフォルトの風

風は水平方向だけではない。
風はつねに球面に添って流れている。
古い風を巻き込む局所的な流れがついに
その全方向的な無垢なデフォルトの風が
見えないどのルートも2回づつ通過しながら
やがて豊穣な大地と海の新鮮な香りを思い起こすのだ。

SYNERGETICS RBF 1950

原型に変換するテクノロジー

発見された構造とパターンの原型を実用的段階にまで変換する過程には
試行錯誤という懐胎期間が介在する。
風速35m以上の暴風雨圏に耐えたシェルターは
放散虫や花粉が採用した形態と類似している。
しかし、異なる生命種が独自に生存できるスケールに変換するテクノロジーは同一ではない。

局所的な自動気象装置

人間以外のすべての動物は与えられた環境に適応していく。
人間は自ら環境を変えた結果に適応させることができる。
最軽量のテンセグリティ・シェルターは局所的な動く自動気象装置である。
シェルター内部の畑と微生物さえも移動可能だ。

大地に依存する構造の終焉

バイオスフィアの陸地と海の形状と面積はつねに変動している。
30%を占める陸地は人類が長期に居住できない外部である。
アウトドアという単純な概念の根底に隠れているものを完全に解放しなくてはならない。
バイオスフィアの変動期には大地に依存しない自律型構造のみが
安全な個人用シェルターになるだろう。

破壊に至る方法の実験

原寸大の構造モデルの破壊実験から新たな理論を形成し
その実用的な利用方法に到達する可能性が高いのは
自然の構造原理がまだ十分に理解されていない段階だからだ。
理論から実験を開始するよりも、
破壊に至る方法の実験がテンセグリティ構造自体をより単純化するのだ。

共振テンセグリティ・シェルター

待機していた裏庭の直径7mのテンセグリティ・シェルターは
台風21号の強大な暴風圏に数時間晒された。
最大瞬間風速37mを超えるほどであったが、構造は破壊されなかった。
テンセグリティが風と共振して柔軟な強度と剛性を生成する張力メカニズムは
まだ未知のシナジー領域である。