テンセグリティ」カテゴリーアーカイブ

自然の模倣

同時に異なる構造デザインに挑戦した結果、
それらが融合し統合されたなら、もはや元の構造単位よりも単純だ。
モジュール化されるテンセグリティ構造は
自然の模倣からは生まれない。
モジュール化されるテンセグリティ構造は自然の模倣からは生まれない。
モジュールは形態認識からではなく概念による認識から発見される。

共鳴と共振

森に熊は生きる。そして熊が森を育てる。
森は熊の外部であるが内部でもある。
異なる生命種間の「同調と共感」は、
テンセグリティ構造では
異なる物質(圧縮材と張力材)による「共鳴と共振」に変換される。
すべての生きた構造には内部と外部が存在する。
共鳴と共振は見えない統合性の現れである。

類似を超えて

形態化にもかかわらずシナジェティクスモデルが
非物質化される段階に到達している時、
真実との類似を超えている。
たとえばこのテンセグリティモジュールは
構造の空間充填における相補性そのもである。
合金の構造解析からは発見できなかった。
それ自体では存在し得ないからだ。

Tensegrity by R. Buckminster Fuller 1961

可逆的な超遠近法

超遠近法はエッシャーの不可能な構造を可能な構造に変換するだけではなく、
可能な構造を不可能な構造に変換できる「可逆的な超遠近法」なのである。
たとえばテンセグリティ構造も不可能なテンセグリティ構造に変換できる。
エッシャーの「だまし絵」を3Dモデルで種明かしするこれまでの方法とは異なる。
エッシャーは3Dモデルを参考にして不可能性を描いたわけではない。

制作 シナジェティクス研究所 梶川泰司 2006
http://synergetics.jp/escher/Escher-ch4.html
PCのみで再生可能

首尾一貫性(consistency)

政治と教師そして両親は、首尾一貫性を求める。
そして、社会構造の安定性に安易な堅牢さを求めて、
定住と税金収奪のための代理人になる。
一貫性の原理は思考を操ることができる。

原子核の安定性は、元素の相互変換性にある。
テンセグリティは振動数の変動に対する自動調整機能にある。
遂にジョイントレスでより柔軟な強度と剛性で安定する。
首尾一貫性という擬似的な原理は人為的な重力圏でのみ発生する。

反ミニマリスト

ミニマリスト(断捨離)とは、受動的な抵抗であり
生命の可能性を増大させる方法ではない。
植物は、光合成においてミニマリストではなかった。
ミトコンドリアと葉緑体との相互作用を統合して
より経済的な生存の多様性(細胞内共生)を獲得したように、
モバイラーは道具の絶えざる選択と
軽量化の発明によってより移動する。

先験的な構造とパターン

あらゆる構造はテンセグリティである。
隕石で発見されたフラーレーン、深海の放散虫や
動植物の細胞に至るまで。
テンセグリティの美的な構造が生成される過程に
美的な観点が存在しないのは
だれかに発注した構造ではなかったからだ。
真の構造はしっぽのデザイン(tailoring)から生まれない
先験的な構造とパターンだった。

最適な張力・斥力測定方法

張力と圧縮力の見えない相互作用をテンセグリティは視覚化した。
テンセグリティは張力モデルであり、同時に斥力モデルである。
ある特定の張力材による張力を高めると他の2点間距離は増大し
テンセグリティの直径は増大する。
これが原子核モデルの最適な張力と斥力の測定方法である。

SYNERGETICS RBF 1975
Transformation of Six-Strut Tensegrity Structures