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構造について

構造の安定性に自己表現は不要だ。
構造デザインに
オリジナリティは介在しない。
テンセグリティは
新しい構造をデザインした結果ではなかった。
原理の発見がこそが
前例のない工学的な閃きをもたらすだろう。

張力について

麺類の食感は水分量にある。
強力粉のグルテンの弾性を制すると
すばらしい麺類になる。
物質の表面に張力が存在する。
張力を制すると
床にバウンドする共鳴するテンセグリティ
または
大気圏を浮遊するテンセグリティになる。
人間の顔の皺は
表面張力の歴史だ。
テンセグリティが劣化するのは
張力だけである。
———–ネットワークと圧縮材ではない。
つまり、
重さではないのである。

張力について

張力は物質の表面に現れやすい。
それゆえに、それらは至る所にいつも豊富に存在する。
たとえば、葉の表面の無数の水滴や
バイオスフィアを包む薄い厚みの海水や大気圏。
不連続な存在をもっとも効果的に統合するための
無数の内部が利用されていないだけだ。
張力に包まれることよりも
空間を閉じることに
エネルギーを使いすぎている。
圧倒的な見知らぬ他者に利用されないように。

続)面について

テンセグリティは
すべての面を排除した最初の
そして究極の構造である。
張力によって囲まれた窓(=面)は
数えられる無である。
面は構造システムに
不可欠ではなかった。

複雑さ

テンセグリティは複雑な構造に見える。
テンセグリティをモデリングで再現しても
それは変わらない。
概念が単純に理解できた時に
局所的な複雑さが理解できる。

破壊について

テンセグリティに
より重要なことはけっして起こらない。
統合された全体から部分を取り出すことができないシステムを
破壊することはほとんど不可能だ。
原子核を破壊しても
他の複数の粒子に分裂するように
システムはつねに生き残る。

断片化

もっとも純粋な構造には
より重要な部分が存在しない。
観察者がより重要なことに依存している限り
<不連続の連続>を視覚化した
テンセグリティは理解できない。
(つまり原子核モデルを理解していないことになる。)
より重要な部分という概念こそが
世界の断片化をもたらしている。