解決すべき諸問題は、
それらの問題を解決する方法よりも多い。
解決できると感じて方法を考案することが、
既製の方法で実践することよりも少ないからだ。
統計の偽装はもっとも簡単な諸問題の増加方法である。
つまり、最大のコストで諸問題を解決する
既製の実践方法=戦争の始まりだ。
「ベクトル」カテゴリーアーカイブ
偽の経験
経験を翻訳できない時、他人の言葉に置き換えるのは
もっとも簡単な経験だ。
言葉は経験を翻訳する唯一の道具だからこそ
「信じる」ことでさえ、すでにネットワークからの条件反射になっている。
偽の経験は簡単にダウンロードできる。
言葉を他人の経験のユーザにする人々は、ありふれた詐欺師である。
学習しかできない人間を尊敬する社会
いつまでも学習しかできない人間を尊敬する社会はいつまでも
問題を解決できない。
「官僚は優秀ですから、私の著作などを徹夜で研究してきて、
ちゃんと正解を導き出せるのです。
彼らは言われると分かるのですが、企画力や構想力、
つまり真っ白な紙に絵を書く能力が欠如しているだけなのです。」
(軍事アナリスト 小川和久氏)
産業化の指標(市場占有率)
独自の言語圏で自給自足して生存する世界の少数民族は全人口の5%以下になった。
この比率はS.ジョブスを尊敬して独自言語をインストールした
高価なマックPCを買い支えた20年前の熱狂的なユーザ数よりも遙かに多い。
市場占有率5%は政治とは異なる産業化の独占プロセスでは決して少数派ではない。
Building and dismantling the Windows advantage
美学的変容
科学的な美学は美を創出する動機を
芸術家のようにその欲望には求めない。
宇宙を占有する暗黒物質などの新たに発見された現実は
常に質量はあるが光学的に直接観測できない。
可視性に変換する美学は、
宇宙をデザインする統合性の存在を識る先験的な直観として機能し始めている。
「カナダの天体物理学者は、暗黒物質の群れへのへその緒を見つけるために、
暗黒物質の糸が背後にある遠方の銀河の星の光をどのようにゆがめるのかを観測し、
その曲がり方の組み合わせで暗黒物質の大きさや重さを測定した。」
真実と事実が交差する網膜へ
超高精細4K・8KのTV映像は、現行の解像度の最大16倍で
すでに網膜の解像度を超える。
優れた解像度は真実を再現する度合いとは比例しない。
虚偽の追従者たちは美的で高価な表現手段を愛好する。
もはや映像は可視的な外部の編集ではなく、
真実と事実が交差する網膜への絶えざる剥離手段なのだ。
掃除効果
机の上を拭き掃除するだけで机は広くなり
床を掃除すると室内は明るくなり
エンジンルームを清掃するだけで性能が改善する気がする。
目に見えないゴミや埃が視界を狭くするのだろうか。
それとも主観的に秩序付けるだけで世界が変化するのか。
事物と脳の関係は科学的に変化しない。
自発的な風
直観的な好奇心に基づいて行動すればするほど
挑戦的で積極的になる。
それは競争心とは異なる。
直観的な好奇心は未知の領域に導く風である。
風の吹かない場所さえ移動させるその風によって、
風を探すのではなく
次の風が吹く確かな予感になる。
動く部分と全体の構造
台風は部分から推測できない全体のシステムであり、
部分と全体の相互作用そのものである。
台風の内部と外部はつねに多層的に複合的に入れ替わる。
アイウォールのすぐ外側にある螺旋雲はスパイラルバンドで
吸引された雲が激しい雨に変わり、
スパイラルバンドの外側の螺旋雲も雷雨になる。
台風=動く部分と全体の構造
風が変わるまで
風向きはベクトルに置き換えられる。
風向きは10分間の平均で表示させる。
高速で移動する航空機には風の解像度をより高く表示する。
ベクトル平衡体は24本のベクトルで包囲され
時間と共に形態が変容する。
総三角形化されたジオデシック構造のベクトルは
双方向に、圧縮力と張力に刻々変換される。
台風の移動は解像度の高い風向き(ベクトル)で表示される。