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『クリティカル・パス』と既製品

地球温暖化の原因は世界権力構造によるエネルギー独占、つまり埋蔵地下資源の独占から生じている。この独占が続く限り、標高差のない沿岸部での環境は今後著しく悪化する。しかし、この複雑で激しい相互作用を乗り越えて行く羅針盤はまだ発見されていないと悲観している人は多い。

ブラジルはエタノール車の先進国である。
エタノールはサトウキビから生成されるバイオマス燃料である。

ブラジル政府は、73年に発生した第一次石油危機に起因する埋蔵資源依存率対策として、
自動車燃料のガソリンからサトウキビ・エタノールへの代替を促進する『国家アルコール計画』*を75年から実施していた。
85年にはブラジル国内を走行する自動車の96%がエタノールを燃料とするようになる。
この基本計画を作成したのはバックミンスター・フラーである。*
彼は、植物という内的代謝とエンジンという内燃機関とをハイブリッド化する場合、ブラジル国内のすべての既製品を使用した。  Y.K

* バックミンスター・フラー自ら書いた当時の大統領に提案した計画書は、『クリティカル・パス』( 1996 白揚社)に記載されている。

マンハッタン計画

核兵器開発のために
情報共有をしたアーティストサイエンティストは
12万人であった。

原爆以外にかなりのアイデアを収集した結果を検索する方法が開発された。
これが最初のハイパー言語開発の必要性であった。

現在、ハイパー言語はどの言語よりも利用されている。  Y.K

宇宙の張力は重力に変換される。
そして、愛は人類が手にした最初の張力だ。
愛に質量がない理由は科学的探査から除外された。

人類が無重力に憧れる間は、
過渡期的であり、そして危機的なのである。  Y.K

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除海草剤

海草に群がる魚が人類よりも多いように、雑草に群がる昆虫は魚よりも多い。
その昆虫が激減しているのは除草剤の影響であるが、イワシが激減した理由も、近海の海草が畑から川に流れ出した除草剤で除草されるからだ。
除草剤は雑草と海草を除草するだけで昆虫と魚、そして小動物を順番に駆除できる。
なんのためにか。
食料を独占するためである。
サッカーワールドカップや F1のチケットのように、
食料は買うものだと信じている人は確実に増えている。  Y.K

空力学的パッケージ

サッカーボールのシュートから学ぶエアロダイナミクスはスポーツバッグの形態デザインにも応用できるだろう。
ここでは、パッケージの左右のニッティングの対称性に注目すべきである。
鏡対称は空力学的に処理された結果である。
ただし、この空気による見えないパッケージではシュートでの回転は無視されている。

優れたキーパーは、ボールの回転と軌道を瞬時に読まなければならない。
惑星地球人は地球の自転と公転による大気のエアロダイナミクスを読まなければカトリーナ級のシュートを何度も受けることだろう。
温暖化のエアロダイナミクスは惨めなオウンゴールに終わる。

大気圏の動的なパッケージデザインの見事さはアーティストサイエンティストの卓越した想像力以外、最近まで可視化できなかったのである。  Y.K

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http://www.fluent.com/news/pr/pr132.htm

サバイバル食品

私の観察ではミツバチは、働きバチというイメージとは違ってよほど春うららかな気候でないと外では活動しない。天気さえよければ、1日に何度も食料探しに出かけるが、雨天や霧のかかりそうな日にはまったく外出しない。しかし、このイメージが正しいのは、巣の中での労働は昼夜の区別はなく、働き蜂は実際24時間シフトで働いている観察からである。

ミツバチの巣と花畑との最短距離の飛行ルートは見事に離陸組と到着組用に上下2層に分離され、空中衝突を避けている。この分離されたルートの撮影は高速シャッタードでも不可能だ。彼らはいつも効果的に働く。今年も8月にソバの実を撒こう。ソバの花畑までが一番近いので、秋には花粉をいっぱい付けて巣に帰る風景を思い出す。
私は巣別れしないかぎり蜜まで期待していないが、ヨーロッパの養蜂家たちが自分の家族と同じような地位をミツバチに与えている気持ちは想像できる。
家族に起こった重大な出来事をミツバチに報告するという習慣は、蜜という収穫を生計のために強奪する行為を、共有する意識に転換するために自然に発生した擬人的な感情移入が関与しているはずだ。さらに蜂蜜は人類最古の甘味料であったという博物誌までこの習慣の起源を求められる。蜂蜜は保存性に優れ、ショ糖よりも体に吸収されやすいので、食料危機の場合の携帯用サバイバル食品であったに違いない。  Y.K.

ジレンマ

良い論文はすばらしく論理的である。
論文には表れない発明や発見のエピソードは、100%非論理的である。
そのエピソードが論理的と感じる場合は、
その論文のオリジナリティは低いにちがいない。

偉大な発明や発見には、
その分野の情報を十分に知らないことが優位に導く
という奇妙なジレンマがある。
そして、偉大な発明者や発見者ほど、
なぜそれに遭遇したかは論理的に語れないことを
自らの発明や発見をする前から知っている。
少なくともこれを知性と考えるべきだ。

論理を最上位に考える根拠は、科学史には存在しない。
もちろん、科学史家はこのようには考えない。彼らは知りすぎている。  Y.K