学習した概念を持たないだけで
新しいアイデアが見え始める。
しかし、真に新しい前例のないアイデアは無価値に見える。
なぜなら、まだ存在しない概念を含んでいるから、
子どもまたは探求者以外の誰かとその概念を議論しても
無益に終わるだろう。
真の有用性は、現在の大多数の幸福を求める
記号言語から生まれにくい。
最古のシェルターの元型モデル(紀元前6000年前頃)
学習した概念を持たないだけで
新しいアイデアが見え始める。
しかし、真に新しい前例のないアイデアは無価値に見える。
なぜなら、まだ存在しない概念を含んでいるから、
子どもまたは探求者以外の誰かとその概念を議論しても
無益に終わるだろう。
真の有用性は、現在の大多数の幸福を求める
記号言語から生まれにくい。
最古のシェルターの元型モデル(紀元前6000年前頃)
20世紀までの草の根運動は、一般大衆が
政党・結社などの指導者層に対する運動だった。
草と草の根は直接的に地域的に繋がっていた。
21世紀の草の根運動は、
互いに遠隔にいる分断された個人が形成する
浮遊するクラウド運動までに変貌する。
指導者がいないクラウドは決してパッケージされない。
クラウドはつねに大気重力波によって気象を変化させている。
バイソンの腐らない頭蓋だけを
すり潰して畑の肥料にしたのは
森を伐採して雨が少なくても耕作できる小麦畑への
唯一の持続的再生利用だった。
土地資本主義に制御された議会の機能とは、
まさに「犬の散歩を犬のしっぽに任せた」結果である。
北米バイソンの棲息分布;
東部ニューヨークから西のオレゴン,北部カナダから南部メキシコの全
平野部を覆い尽くしていた。
バイソンは草食動物である。
衛星から見れば
北アメリカ大陸のカナダの国境線以南の森林=裏庭は
すっかり剥ぎ取られている。
ネイティブ・アメリカン部族から大地を奪うために、
彼らの主要な食料だった数千万頭のバイソンと裏庭を
計画的に絶滅させる方策を採用したのは
アメリカ議会である。
元型バイソン
現代では、旅行以外「何もすることがない状態」は
裕福な目標になっている。
それはただ生きているだけの生活が繰り返される
牢獄の鏡像である。
蕎麦の実の胚芽の分布に見られる
胚芽1と胚芽2とは、
陰陽のように反対称性になっている。
生命は鏡像よりも反対称性を物質化する。
玄そばの内部構造は、果皮・種皮・甘皮部・胚乳部・S字状の子葉部(胚芽)から構成される。
自然の原理には矛盾がない。
諸原理間にも矛盾がない。
思考の一貫性から原理は発見されなかった。
すべての学習に一貫性は求められない。
一貫性は自然の秩序ではないのだ。
自然はつねに動的に普遍である。
Anti-Gravity Wheel
専門分化を支える概念には
最高指導者を置くことが含まれている。
科学の各専門分野の指導者は
必ずしも原理の発見者ではないが、
シナジェティクスは
自然の原理の発見者以外に
指導者を必要としない。
シナジェティクスは
もっとも包括的な思考から生まれる。
SYNERGETICS RBF
One Energy Event: Action, Reaction, and Resultant:
人類の最初のサバイバルテクノロジーは
毒性のない動植物を見分ける知識と
狩猟採集から得た食材の調理方にあるだろう。
狩猟採集民の労働時間が短かったのは
武器の製造法がそれらに優先し始めるまでだ。
後のお金の稼ぎ方は
サバイバルテクノロジーとは無関係に始まっている。
人類はでんぷん豊富な主食からより多くの栄養を得られる遺伝子を選択した。
体積と重量との比を前提にデザインする時、
船、自動車、飛行機、宇宙船、
そして動くシェルターのデザイナーは
つねに建築家ではない。
浮遊する花粉はジオデシックス構造を採用する。
ウランは水素原子がなければ誕生しなかったが
ウランは水素よりも重要とは言えない。
人間はどんな部分からも全体を推測できないが
自然にはより重要な部分が存在しない。
テンセグリティは
より重要な部分が存在しない現実を
視覚化した希有な宇宙の構造モデルだ。
『コズモグラフィー』シナジェティクス原論
バックミンスター・フラー著 梶川 泰司訳 白陽社 2007