グランチ」カテゴリーアーカイブ

デザインサイエンス vs プロダクトデザイン

デザインサイエンスとプロダクトデザインの
区別ができない形態愛好者は
シナジェティクスを理解しない。
原理は宇宙がデザインした。
シナジェティクスからデザインサイエンスの実践を担うのは
局所的な思考形式を偏愛する専門家ではない。

「宇宙はテクノロジーである」バックミンスター・フラー

螺旋の起源と極性 SYNERGETICS RBF 1975

生まれつきの嘘つき (Fake flag operation)

生まれつきの嘘つきは
自分以上の自分以外になれるはずなのだが
けっしてその現実を超えられない。
彼が基準にした現実のマイルストーンが
抑も彼以外の嘘ですでに塗り固められた石だから
嘘をつくと次の嘘をついていく足場とする時、
生まれつきの嘘つきを発見できない。

偽旗作戦
イラン沖のホルムズ海峡付近での日本などのタンカーへの攻撃

人間の諸関係を制限するメカニズム

他国の文化に無関心なのではなく
私の履歴紹介でフラーの弟子と紹介する人には
人間の諸関係を制限しようとする意図がある。
フラーはアジア的師弟関係とは無縁だったが、
友人以上の関係を築いていた現実から
目を反らす社会があるのだ。
20世紀以後、科学は個人的関係だけで探求可能だ。
人間の諸関係を制限するメカニズムは
「自由からの逃避」から生まれる。

SYNERGETICS RBF 1975

恐れと怖れから畏れは見えない

政治的行動は
欠乏への不安と恐れから生まれる。
表現は
自己への欠乏、または過剰への怖れから生まれる。
宇宙は
存在への畏れなしには存在しない。

「ニーチェの馬 A torinói ló The Turin Horse」(2011年)
監督:タル・ベーラ&アニエス・フラニツキ

暇は生活の残りの時間ではない

暇は忙しい生活の残りの時間ではない。
暇は余暇ではない。
暇が観察者の機能を変える。
暇は夢を見るプロセスだ。
暇は、現実の泉に至る隙間、
つまり失った時間や自己を取り返すのではなく、
自己を生成する隙間=虚の空間なのだ。

Tetrahedral Analysis of Plato’s Triad:
The triadic concept of Beauty, Symmetry,
and Truth inadvenently omitted the function of the observer.

暇か金か、暇かね

金を貯めようとして
そうしている間に
時間を失うだけじゃない。
感覚も顔もみんな同じように変わる。

独創的なアイデアを作ろうとして
そうしている間に
個性を失うだけじゃない。
産業も教育もみんな似ている。

暇か金か選べない場所にいる時でさえ
暇は未知なる存在を内包する。

革命という概念は革命的ではない

革命(revolution)=re(逆らって)+volvere(回転する)
だけならば、部分から推測可能な回転周期の
角度変化にすぎないだろう。
発明による真のアーティファクト革命とは、
社会的な現状を支える政治経済の強い流れに逆らう行為ではなく、
社会的なリアリティとは別に実在する「現実の泉」に到達する行為である。

アンティキティラ島の機械 2008年6月30日『ネイチャー』
最古の複雑な科学計算機の復元

続)単純系シナジェティクス

シナジェティクスは、
子供にも理解出来るほど驚くほど単純系である。
シナジェティクスは、原理系宇宙を前提にした科学哲学でもある。
複雑系から思考しても次のリアリティは理解できない。
「宇宙はテクノロジーである」R.B.フラー

SYNERGETICS RBF 1975
ジャイロスコープの原理

原理系シナジェティクス

フラーのシナジェティクスは、複雑系ではない。
複雑系はそれを描く函数から理解や検証が困難な系のことである
複雑系の科学者は、例えばバタフライ効果を表す理論を作ったが、
原理を発見したわけではない。
フラーは数学者としてはかなりの数学原理を発見している。
宇宙の秩序である原理はつねに単純である。
シナジェティクスは、
複雑なことを単純化する操作主義の数学である。
シナジェティクスは、
原理系シナジェティクスは、つねに単純である。
子供にも理解出来るほど驚くほど単純である。

SYNERGETICS  KAJIKAWA Band 1986

暗黙の叡智

知識は頭脳的だ。
ほとんどの発明は頭脳的だ。
叡智は頭脳から生まれない。
先行する暗黙の叡智と共に叡智がある。
叡智から生まれた発見は
他者による無数の発明をもたらすが、
同時に先行する彼らの発明を
瞬時に陳腐化する。
知識は頭脳的発明を教育できるが、
原理の発見方法を教育できない。

SYNEERGETICS 1975 RBF
Vertex A is at the vertex of the octahedron.
Vertex C is at the mid-edge of the octahedron.
Vertex E is at the center of gravity of the octahedron.