グランチ」カテゴリーアーカイブ

再考Cosmic Fishing

デザインの最大の課題は、
新たな機能を発明しそれによって新しい商品を開発するまで、
他者の評価を獲得するために不断の競争心を煽るのではなく、
それらすべてを放棄することにある。
人間はどんな機能もデザインできない。
すべての機能は発見されてきた。
Cosmic Fishingでさえ発見された秘法である。

退屈な自己のテクノロジー

20世紀の「お金でお金を稼ぐ方法」は
21世紀では「お金にも働いて貰う方法」でより多数に支持されてきた。
だれかの金利は誰かの借金で賄われている金融システムが
生産性を剥奪したもっとも退屈な自己のテクノロジーを複製している。

「存在の耐えられない軽さ」

「存在の耐えられない軽さ」ゆえに、
球状テンセグリティ構造の強度と剛性は想像を超えていた。
私は新たな「構造とパターン」を発見し、
同時にシナジェティクスの用途開発におけるシナジー的な現実性を証明した。
材料提供した東レのエンジニア全員が見学。
アセンブル120分。


シナジェティクス研究所の自律したモバイルテンセグリティシェルターのプロトタイプ 
直径6.5m 30kg カーボンテンセグリティ
2008年制作 青山スパイラルにて

目的意識(Know Why)

ノウハウ(Know How)は、知識である。
知識には、何かを知るための動機(目的意識=Know Why)は含まれない。
しかし、動機には動機とは何かを知る経験が含まれる。
優れたノウハウを模倣することは学習であるが、
固有な動機を模倣する人は詐欺師である。

考える自由( Freedom to Think)

誰でも生きるために生活費を稼ぐ必要性によって
非効率的にならざるを得ない場合、
間違った自惚れに支配されやすくなる。
考える自由さえも経済に支配され、
ただ生きている情況を信頼していない他者と共有し始める時に、
微かに絶えず押し寄せる考える自由は宇宙に属する。

学習しかできない人間を尊敬する社会

いつまでも学習しかできない人間を尊敬する社会はいつまでも
問題を解決できない。
「官僚は優秀ですから、私の著作などを徹夜で研究してきて、
ちゃんと正解を導き出せるのです。
彼らは言われると分かるのですが、企画力や構想力、
つまり真っ白な紙に絵を書く能力が欠如しているだけなのです。」
(軍事アナリスト 小川和久氏)

https://note.mu/ryo140423/n/n771c3ad75387

アボリジニという発端や発祥(origin)

アボリジニ(aborigine)とは、原住民という意味である。
狩猟採集生活を営む先住民をアボリジニと呼んだのは
イギリスによる植民地化政策からである。
アボリジニ(aborigine)とは、
ab-originalであり
最初の剥奪という意味がある。
abortionが妊娠中絶を意味するのは
最初の発育状態から除く行為だからだ。
発端や発祥(origin)は、
後から来た大多数の都合によって
より少数のアボリジニ(aborigine)にされてきた。

殻の厚み

住居の平均的な壁の厚みは30センチ程度である。
部屋の幅が6m程度とすると、
その厚みは幅の20分の一となる。
人間の頭蓋骨の平均の厚さは6mm 程度で
直径との比率は40分の一以下である。
鳥の卵の殻の厚みと卵の直径の比率は80分の1以下である。
適切にデザインされたテンセグリティ・ジオデシックドームの
その比率は200分の一以下となる。
モバイルテンセグリティ構造の壁は
圧縮材ではなく張力材として機能すべきである。  

共鳴型テンセグリティ構造 直径6.5m 重量30kg

「原子はテンセグリティであり、その構造システム全体には〈固体〉などもはや存在しない(RBF)」
テンセグリティ・シェルターはリダンダンシーを完全に排除した物質の結合状態を露わにした。
その機能は、これまでのすべての産業社会を支配する経済理論(収穫逓減の法則)に反しているだろう。

共鳴型テンセグリティシェルター 直径6.5m 重量 30キロ 
制作 シナジェティクス研究所 梶川泰司 2008年
尚、このプロトタイプは、シナジェティクス研究所が研究開発し
ザ・ノースフェイスの40周年のスパイラルでの展示のためにザ・ノースフェイスにレンタルされた。
現在シナジェティクス研究所が所蔵している。


https://www.goldwin.co.jp/corporate/info/page-22280