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基礎的か、応用的か

あらゆる基礎的知識は人間が一時的に想定した知識体系である。
シナジェティクスに基本モデルも応用モデルも存在しない。
自然の諸原理を発見した結果、
シナジェティクスにはシナジェティクスを理解する基礎的知識は存在しない。
全体が同時的にかつ非同時的に存在するだけである。

全体のない部分

ある専門知識を他の専門知識よりも
より理解することはあり得ない。。
自然を識るとは量的な比較ではないばかりか、
自然は超専門分化された知識の総体ではないからだ。
全体のない部分を、
識るか識らないかだけである。
シナジェティクスは全体という未知から開始する。

続)独創性の評価基準

私は、1990年代にある日本の出版社から
幾何学・準結晶学論文の審査をする仕事に関わっていた。
シナジェティクスに関連した学的領域の独創性に関して私の意見が求められた。
教授たちの論文はつねに外国論文の複数の視点の合成に始終する
巧妙な解説以外に独創性はなかったが、
他の審査員の評価基準を共有する
ネットワークによって論文は出版されていた。

独創性の評価基準

独創性の自己評価と他者との評価にはタイムラグがある。
真の独創性に伴うタイムラグは、
他者の理解に時間がかかるよりも
それまでの評価基準を陳腐化する混乱から生まれる。
ゆえに社会的評価に依存するほど独創性を作り出す能力、
あるいは自然の先験性を発見する能力は退化する。

生活器をデザインする

現代の個人は、購入可能な既製品部品から家電や自動車や飛行機を再構成できない。
例えば自動車部品のすべてを調達し再構成できても、
新車を購入するほうが遙かに安価になるシステムで暮らしている。
デザインサイエンス講座では
モバイルテンセグリティ(生活器)を構成するすべての部材を
既製品から構成する方法をデザインする。

シナジェティクスを誘導する自己のテクノロジー

シナジェティクスが稀に理解される場合は
暗闇の森を孤独に彷徨った後、
自然発火した焔によって照らされて
初めて境界線のない森の存在を理解した人間が、
自ら発見したシナジェティクスモデルと共に
私のスタジオにやってくる場合である。
自己のテクノロジーは、森の専門分化による分断を絶えず陳腐化する。

思考を外部化する反転操作

Think differentには
自己と他者との比較が必要だ。
Think out loud=思考を声にするには
自分を外から観る他者が必要だ。
前者からは発明が、
後者からは発見がもたらされる。
思考の内部化よりも外部化を先行させる
反転操作こそ、
シナジェティクスのメタフィジックスである。

自然界の秩序や原理には革命は生じない

アーティファクトに絶えざる革命はあっても
自然界の秩序や原理には革命は生じない。
最も経済的な作用は、
革命的な叡智によって初めて理解できる秩序=超越的な存在(デフォルト)から生まれる。
宇宙の諸原理を形成するデフォルトは不変であると同時に、
これまで発見された科学的原理間の矛盾は発見されていない事実が
それを証明する。

環礁での生活圏は那覇(NAGA)に始まる

哲学を真に理解したいなら、
哲学書を読むよりも哲学者になる可能性があるように、
国家という幻想を理解するには、
哲学者になる努力よりも
辺野古での権力の無謀さとメディアの無関心を
同時に体験する選択肢がある。
環礁での人類の生活圏はナーガに包囲された那覇(NAGA)に始まる。

2017年 那覇の世界最大級の成長する「微環礁」が発見された