グランチ」カテゴリーアーカイブ

続)概念の実験

シナジェティクスにおける物理的な相補性は
概念モデルの絶えざる実験によって発見され確立される。
例えばバックミンスター・フラーのテンセグリティ原理の発見までに
圧縮力と張力との相補性を
圧縮材と張力材に置換するための
概念モデルによる17年間の挑戦がある。
自然の観察からではない独自の自然学がある。

利己的と功利的

利害につねに動機付けられる利己主義は
自尊心や自己愛を取り戻そうとする衝動から生まれる。
モラルからそれを抑制することはできない。
万人の利益を求める功利的思考は
有用性の高い発明を生むモラルの起源。
功利的思考は現代の資本主義教育から排除される傾向にある。

思考方法の基地(camp)

この国で何かを学ぶと鬱病になる。誰かが盗んだ方法だから。
今はどこにいてもいるだけで鬱になる。
つねに動的にモバイルするだけでは不十分だ。
起源を超えて動的に思考しなければ、
兵器の中継基地、プルトニウムや石油の備蓄基地、
そしてグランチの思考方法の基地(=camp)は
いつでもどこにでも作られるから。

動的均衡の起源

1944年バックミンスターフラーによって
ベクトル平衡体(Vector Equilibrium)が発見されるまで
「動的均衡」という概念は生物学には無縁であった。
さらに1951年インフルエンザの正20面体状のカプシド構造を
初めて電子顕微鏡で確認した先端的な分子生物学は
その存在を生命として定義できなかった。

ウイルス粒子は1個の細胞から約1000個以上生成可能

最小限の生活空間

遠隔地のロボットがロボットをデザインし生産するまで
どんな部品も人間の頭と手を経る。
自動車、PCなどのアセンブルはまだ分業された手作業である。
最小限の生活空間構造は単純な素材の手作業から構成できる。
効果な空間を購入する習慣は労働の喜びを効果的に破壊する代償だった。

労働力と思考力

労働は自分や家族を養うためだけにあるのではない。
労働と生きる権利は分離されるべきだ。
労働は人間の特権に違いない。
19世紀以後の加速度的な進化は
労働の喜びと生きる権利を分離するはずだった。
今や人間の思考さえも労働力のように
自分や家族を養うために酷使されている。

神秘は知識から誘導されない

万有引力や質量欠損の発見のように
原理のふるまいは物自体には存在しない。
物体間の関係にのみ存在する。
テンセグリティの共鳴作用は、
圧縮材にも張力材自体にも存在しない。
張力材によって統合された不連続の構造に存在する。
神秘は知識から誘導されない。
神秘はつねに先験的である。

詐欺師は地図制作者に始まる

「国、島、都市、山脈、川、大陸、種族は実在すると信じられていた。
なぜだろう?それらが地図に描かれていたからだ。」
18世紀から権力構造は植民地支配のための情報収集の権限を専門家に委譲したから、
詐欺師は地図制作者に始まる。
20世紀ではエネルギー支配のために原子力発電の詐欺師が加わった。

世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語
エドワード・ブルック=ヒッチング 著 2017

VR空間(before)と現実(after)

VR空間(before)と現実(after)が一致しているかを
検証するテクノロジーよりも
設計された耐震性(before)が現実的かを検証するテクノロジーが
実際の地震(after)に依存しているからこそ
仮想は現実よりも遅延する。
つまり、データは捏造されやすい。

Cosmic Fishing

学校に行くよりも裏口から出て背戸に出かけるほうが近く、
そして一日が長かったように
Cosmic Fishingに出かけた時の日没は
とても眩しく、そして長く留まっている。
Cosmic Fishingとは
偶然に見せかけ、しかし未だ言語化されない現実を待ち受ける行為だ。

SYNERGETICS RBF 1975
Reality is Spiro-orbital: All terrestrial critical path developments inherently orbit the Sun.