出来事の再現は動詞を伴う。動詞は時間に関する言葉である。
バックミンスターフラーはDo more with Lessと表現しなかった。
それはコピーライターによる命令形の格言で終わる。
宇宙の原理を変換する重さのないシステムを発見する毎に
シナジェティクスは自然の働きを
Doing more with Lessingと捉えてきた。
主客は反転している。
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
すべて既製品を使うシェルター開発
非常時の生存のための最優先課題にテンセグリティ・シェルターがある。
問題解決にほとんどすべての既製品を使うことは最重要な用途開発に違いない。
仮設住宅の供給までの時間とエネルギーとコストを劇的に省略できるばかりか
これまでの非常時の生存方法を陳腐化できる。
技術の用途開発(ユーティリティ)
非常時には既存のインフラに依存した機能は瞬時に分断される。
都市部では電気の供給が停止するだけで
キッチン、トイレ、冷蔵庫、冷暖房機などは機能は停止する。
気候変動期に生存するための
e・食・住のより包括的な自律性の確保には
新たな道具以上に技術の用途開発が必須である。
長期化する気候変動期には
平時には間違った理由で正しいことが為される。
たとえば「無名、貧乏、無謀さ」が創造性の条件になる。
緊急時には正しい理由で間違ったことが為される。
たとえばコンビニが災害救助の拠点化する独占条件を備えたこと。
ついに長期化する気候変動期には
正しい理由で正しいことが為されるのだろうか。
軽量化と移動速度に比例
零下40度以下の成層圏下部の航空機による移動では
紫外線や高エネルギーの放射線から保護する方法や
一定の酸素量の確保および遮熱・遮光と断熱・採光の方法などはすべて統合され
その総合性能は軽量化の度合いと移動速度に比例するだけではなく
短時間に分解修理できる性能に比例する。
コズモグラフィー(宇宙の元型起源)
シナジェティクスは宇宙の元型起源に関する概念を
秩序化した最終段階をシナジェティクスモデルと呼ぶ。
無数のモデルに囲まれたバックミンスターフラー研究所で
フラーの最晩年の「コズモグラフィー」の全構想に直接触れたなら
誰でも直観とマインドを元型にリセットできただろう。
『コズモグラフィー』白陽社 2007
バックミンスターフラー著 梶川泰司 訳
MITメディアラボの初代の構想
元型モデルの発見とその概念化の後に数学的証明がやってくる。
その革命的な自己教育プログラムの現実性はMITメディアラボの初代の構想者は理解していた。
彼は子どもと科学者・エンジニアたちと共同研究できる環境を構想していたが
メディアラボは到底採用できなかった、政治的に。
大気圏内救命具
「ピアノの蓋が救命具の最良のデザインではない(バックミンスター・フラー)」ように
学校の体育館は避難所の基本機能をもっていない。人々は今も冷たい海の上で浮遊している。
大気圏外宇宙で879日間も平和に暮らせるテクノロジーがあるにもかかわらず。
陳腐化された安全率
大災害の後の復旧予算のほとんどは
自然から否定されたシステムの復旧に利用される。
自然から陳腐化されながら
だれも解雇されないまま維持される
安全率は政治家が専門家に委任した結果だから。
秩序
発見された宇宙の原理が互いに矛盾しない事実は科学的に説明できない。
科学は互いに調和する無数の原理からなる秩序を前提にしている。
しかしこの前提は現在の科学教育から除外されている。
秩序をもたらすのは政治と経済だという前提を維持するために。