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熟練する科学

火山の爆発や津波は、科学者がまったく予測しなかった場所で発生しているだけではなく
科学者は第2次世界大戦後のコンピュータの加速的発展を予測しなかった。
不明瞭なことに熟練する科学の学習期間が、より長くなっていることに対する
科学的な問いかけは閉じている。

放射性崩壊(radioactive decay)

非対称的で不安定な腐敗を排除する時に、原子核は放射エネルギーを放出する。
原子核は、自らの不安定性を解消するために放射性崩壊を起こして安定な原子核に変化する。
軍事的支配では、他国の不安定性の増大のための放射物質の崩壊エネルギーが不可欠である。

腐敗(decay)の過程

珪素(Cay)の語源は、砂または珊瑚生物の構成要素を統合して珊瑚礁や岩礁に至る過程
すなわち成長という自己組織化に関連している。
サンゴ礁(Cay)は成長であり、非・珊瑚(de・cay)は腐敗を意味している。
ケイは海の民の言語であったにちがいない。
珊瑚礁を軍事目的で破壊するすべての国家は、堕落し腐敗し始めているのである。

バラック(barrack)

もし人間の平均寿命が40歳程度だとしたら
若者たちは、あてどもないモバイラーで暮らし始めるだろう。
飢えや未来の心配がなくなるからだ。
生活水準が経済で調整可能なゲームは平均寿命よりも短命だ。

寒い季節に住居自体を燃せるバラックでも十分な住居になる情況がやってくる確率に
テンセグリティは怯えない。

バラックという粗末な居住空間と
もっとも単純化されたテンセグリティとの違いは
重力に対する依存度から自律する構造がもたらす開放感と安全性にある。

テンセグリティは、株価と年金制度が崩壊した国家でサバイバルする
モバイラーには、必須のシェルターになるだろう

試して熟練する

経験は、シナジェティクスの原材料である。
しばしばこれまでの知識を破壊する新たな秩序をもたらす。
知識を習得するエネルギーよりも経験するエネルギーは圧倒的である。
経験(experience)の語源は、試して熟練することにあり、
実験(experiment)と同義である。
知識は試して熟練する過程に自ずと形成される。

システム

すべての人間に十分な物資とエネルギーが分配されないシステムが維持されるかぎり、
そのシステムは政治家に兵器を製造し売買する権限を委任せざるを得ない情況を作り出す。
宇宙のテクノロジーを除外するように機能するこのシステムは、計画的陳腐化のための進化のみである。

続)反イノベーション

真のイノベーションはイノベーション自体を破壊する。
しかし、顧客と投資家に資源を依存している限りその破壊には気づかれない。
イノベーションは非常事態にしか形成できない。
「国家非常事態」の宣言によって大規模な予算獲得がなされた場合のみイノベーションが起動する。
しかし、3.11以後の国家予算で、エネルギー、食料、シェルターにおけるイノベーションは
現在まで存在していない。
個人においてのみ、自律した生存方法は条件反射的な想像力から逸脱した規模でのみ実践していくことが可能だ。

自己教育実験

経験するほとんどは、自分の間違いに関連している。
しかし、両親と学校は子供に対してこの事実を除外するように思考させる以上の間違いはないだろう。

自己教育システム(self-learning)が生得的に機能する長期の教育実験はほとんど知られていない。
学校から教師と教科書が消えるとこどもは何も学習できないと考えているうぬぼれを
見事に破壊した戦後のヒロシマにおけるアメリカ主導の教育実験について。

私の小学校3年間は、こどもだけが互いに対話から学んでいた。
学校でもっとも幸福な時期をもたらすこの自己教育システムに反対したのは、
自分たちの存在を奪われると想像し失業を恐れた教職員組合である。

この逸脱した実験が敗戦国でのみ可能だったのは、アメリカ国内では人体実験として禁止されていたからだ。

学ばない自由

シナジェティクスが反アカデミズムだから学びはじめた学生が
シナジェティクスを発見したことはない。

学ぶ理由がアカデミズムでないなら学び、
学ばない理由が反アカデミズムなら学ばない場合、
どちらも動機付け(know why)とは無関係だからだ。
学ばない自由はどこにもない。

シナジェティクスは、学ばない自由を経験するレイマンから生まれる。