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角度のトポロジー

TETRAMA(テトラマ)は、地球という球体の表面情報を
人間の視野角に変換するための次の6つの「角度のトポロジー」原理を応用している。

1.すべての多面体の内角の総和は720度の整数倍である。
2.同時に、球面とそれに内接する多面体の各頂点における角度の差の総和は、
つねに720度である。
3.テトラマは、最小限の正4面体であり、内角の総和は720度である。
4.観察者から観る全方位の視野角の総和は720度である。
5.2つの正6角形の内角の総和は720度である。
6.2つの正6角形に投影された全地球の地図情報は隙間なく平面充填できる。

これらを直観的にかつ非論理的に、つまりシナジー的に統合された時、
TETRAMA(テトラマ)が生成される。

https://www.tensegrity.jp/items/9120599


天球儀VS地球儀

天球儀は地球儀よりも早く完成している。
船乗りたちが地球が丸いという概念を証明してから球面幾何学が作られたわけではない。
船乗りのような冒険者ではない神官たちによる天体観測と三角関数の概念形成が先行している。
これらの関係は数学史では触れられていない。

原子核から細胞、そして太陽系まで

かつてのインダストリアルデザインの対象は、「口紅から機関車まで」であったが
現在はミサイルや戦闘機にまで拡張されている。それらをもっとも高額な商品にするために。

テンセグリティという「原子核から細胞、そして太陽系まで」を包括している構造原理を
彼らはデザインの対象にしなかった。

真の構造は工業デザインや建築デザインではなく、つねに発見されてきたからだ。
基礎も応用も存在しない構造は、構造の定義を破壊した。

(レイモンド・ローウィは、バックミンスター・フラーと同時代であったが、
ローウィの機関車は博物館にのみ存在する)

SYNERGETICS(R.B.Fuller)
Fig. 730.12 Stabilization of Tension in Tensegrity Column

集団的自己欺瞞

真実とは、一方又は他方に進むジグザグな方向を修正する時の
振幅を次第に最小化することであり、
同時にその方法を探査する過程に存在する。

噂と株価にかまけて真実を思考しない習慣は、
集団的自己欺瞞に属する。

真実は、自己と対称性と美との最小限6つの関係でのみ存在する。

SYNERGETICS
Fig. 542.02 Tetrahedral Analysis of Plato’s Triad

欠損(defect)

専門分化とは、細分化された能力である。
しかし細分化させる能力を分岐させ、
あるいは、
それらを統合させる場合にはほとんど無力である。

分断して統合する方法よりも
より統合する方法は、自然(=たとえば原子核)においては
質量欠損(mass defect)となる。

結合エネルギーによって質量が増減する現象は、
原子核だけに限らず化学反応やテンセグリティでも生じる。

欠損(defect)とは、統合(integrity)の現れである。

ハンドシェイク(handshake)

手を使う哺乳類の中で、互いに握手できるのは人間だけである。
手の感触からの情報量はかなりある。

PCでさえ、ハンドシェイクを確立するための手順は、
2点間の通信路を確定し、
本格的に通信を行うための事前のやり取りを自動的に行ってから、
通常の情報のデータ転送を行う。

握手しない名刺交換の情報量は極めて少ない。

究極のアブノックス

「人類は国家を存続させるための武器と税金という究極のアブノックスを発明すると同時に、
人間の一生には住居とエネルギー以外に食料、水、空気が1000トン以上必要である統計から、
手っ取り早くそしてくまなく生計を立てさせるためのお金と利子という人為的システムをでっち上げた。」
(『宇宙エコロジー』バックミンスター・フラー+梶川泰司 著 2004)
この現実を変革する政治指導者は、資本主義でも共産主義でも存続できない。

不可視の回転軸と3種の軌道

革命(revolution)=re(逆らって)+volvere(回転する)
単なる逆回転なら、同じ軌道上に留まるだろう。

真の革命は、テトラヒリックスのように見えない回転軸(‎Axis of rotation)と
異なった3種の螺旋軌道(helical path)を生成する。
それらの軌道は互いに三角形化されるのである。