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一粒万倍というシナジー

消臭、除菌、無菌、除草剤、農薬、マルチなどで
有用な微生物と昆虫は、ほぼ死滅し、
畑の土壌温度は低下し、地表から30㎝のあたりで
化学肥料と農薬の複合体がコンクリートのように大地が固着している。
水はけが悪くなり、過剰な窒素分で田んぼも畑も、腐敗しやすい。
大地から土の香りは去り、
稲や野菜から自然のアロマが消失して久しい。
この半世紀間で、ローンを抱えた高コストの農法の継承者はいなくなった。
未知の微生物と対話のない大地の恵みで経済を形成できなかった。

間違った理由で正しい科学的な農法が、これから採用されるだろう。
<一粒万倍(シナジー)>は利子率の概念からは捉えられない
自然の経済学を表している。
自然の経済学は経済学とは異質である。

化学肥料や農薬をまったく使用しなくとも、微生物群の真の<存在比>の働きによって、
一粒の籾米から一粒万粒の収穫は可能であるが、
現在のほとんどの農民は、この生物学的事実を否定せざるを得ないほど
偏向した情報で暮らしている。
銀行の支配によって、アジア系農民はインディアンのように大地から追い払われたのである。

外学、中学、内学から自炊学習へ

外食は、外部で食事することである。
惣菜や弁当で食する場合は、中食である。
内食の場合も、食材を外部から購入している限り外食に属する。
外食も中食も、内食も食する場所とコストの違いにある。

無農薬、無肥料の田んぼと畑を自律的に運営しないかぎり、
無農薬、無肥料の完全な食材による
防腐剤、保存料のない健康な外食、中食、内食は存在しない。

学習も同様に、場所とコストの違いによって、
外学(学校)、中学(私塾または家庭教師)、内学(自宅自習)に分類されるだろう。
しかし、汚染されない完全な情報による外学、中学、内学は存在しない。
自宅での「自炊学習」の境界は、
グランチによって編集され独占された情報源によって依然曖昧になる。

シナジェティクスは、教師も学校も不要とする
完全に自律的で外部的かつ内部的、
そして全宇宙的な21世紀の学習方法である。
モデル言語の再構築が自炊学習のデフォルトだ。

シナジェティクスは、
水、食料、エネルギー、シェルターに関する
包括的で自律的なテクノロジーの探究のためのTrimtabである。
この思考のTrimtabによって、宇宙的自炊学習は確実に加速されるだろう。

イニシアティブの委譲システム

政治家とは、人びとが日々の生活を改善していくうえで発生する諸問題を調整する人間のことである。
政治家に社会全体の先導(イニシアティブ)を求めることは、犬のしっぽに犬の散歩を頼むようなものだ。
バックミンスター・フラー 1962

21世紀のイニシアティブの委譲システムは、選挙毎に黄昏れていく。

張力によるリダンダンシー(Redundancy 冗長性)

テンセグリティ構造の場合、
張力素材を正しく理解して応用すれば
その構造を構成する圧縮材の重量は、10%以下に
構造全体の強度と剛性は、10倍以上になる。

アルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしても
最終製品の構造を正しいデータに基づいて再計算した結果が
製品の安全性に問題がなかったのは、
張力によるリダンダンシー(Redundancy 冗長性)が十分に高かったからだ。
航空機もロケットも金属の張力を構造体の表面で利用しているのである。

したがって、神戸製鋼による金属素材の検査データの改ざん事件では
素材部門と機械部門とが共同して構造解析した結果に基づいて
テストレポートを改ざんしていた可能性がある。

データの改ざんには、明らかにバックミンスター・フラーの
<doing more with lessing>の理論が利用されている。

張力によるリダンダンシーによって
アルミや鉄の材料までより安く製造できていたのである。

創造性(Creativity)とは

人間に属する創造性は存在しない。

自分が作り出した現実と
妄想が作り出した自分との間に
自らが発見した宇宙の原理が介在する場合、
遅れて理解する他者がその原理を内包したアイデアを
創造性(Creativity)という自惚れた概念に基づいて
価値判断する社会を構成していることが
創造性の前提となる。

「学校教育は創造性を殺してしまっている」教育論から
独創性(Originality)は保証されない。

少なくともその教育論から、シナジェティクスが発見されたことはない。
独創性の根拠は、他者から複製されなかった独自な経験にある。

生きる延びるためのドア

ジープは、第二次世界大戦中の1940年に
アメリカ陸軍により開発着手された小型四輪駆動車であった。

戦時にも平時にも使用されるジープは、
どこでも<車載工具ですべての修理が可能である>部品から構成されている。

実際の戦時には、アウトドアは終わる。
豊かだったインドアと安定したインフラが破壊されるからだ。
緊急時に使用される現在のアウトドア用テントは
長期の屋外生活には、耐久性と実用的な居住性、そして経済性からも不向きだ。

部品に互換性があり形態・構造ともにほぼ同一のシェルターデザインを開発すれば
緊急時でも平時でも、耐久性と一定の居住性を備えたジープのように
ユーザが修理可能な実用的なシェルターができるだろう。
そればかりか、シェルターのすべてを市販の部材で構成できれば、
短時間にぼ同一のシェルターがどこでも複製され供給されるだろう。

太陽系で生きる延びるためのドアは、一つで十分だ。
それぞれの内部と外部を繋ぐための。

住宅の全方向性

太陽系でのもっとも経済的で安全な住宅デザインは
火星での住居に採用される。

火星計画の初段階では都市は形成されない。
経済的でもなければ、安全でもないから。
住宅は、無線、無柱、無管、無軌道のモバイルシェルターとして
デザインされる。

そして、火星での水・エネルギー・食料生産方法は
シェルター機能に含まれているだろう。

都市と農村の分離からではなく
コロニーの共同性による相互に統合された水・エネルギー・食料の生産性が
シェルターデザインを決定する。

自動車が遂に運転手がいない自動運転に成功した段階での
住宅の全方向的なテクノロジーの自律性は、
<自然選択>による適者生存ではなく、<宇宙選択>の問題だ。

24時間以内と数千年間

労働なき富が、
理念なき政治と貢献なき知識を複製し、
神秘なき食料生産が、
微生物なき大地と遺伝子生物学を拡大し、
水と食料と電気を金銭で交換する都市に
人々を幽閉してきた産業社会が
24時間以内に破壊可能なことは
中東戦争などで同時的にテレビ中継されてきた。

都市の水・エネルギー・食料生産の脆弱さから
生まれる不安と怖れをテクノロジーによって軽減しないのは
上下水道のインフラシステムと農村部からの
水・エネルギー・食料の生産方式を
この数千年間換えない方が
<犬のしっぽに散歩を依頼する>習慣を維持できるからだ。

より多くの人々を都市部に定住させる権力構造が
変革可能なテクノロジーを意図的に遅延することによって。

非構造

<犬のしっぽに散歩を頼む(R.B.フラー 1962)>非構造よりも、
進化した自由と生活をあらゆるシーンで具現化する
完全に無管、無柱、無線、無軌道な
テンセグリティシェルターをデザインできるシナジェティクスを開始し、
遂にその重量とコスト計算ができるデザインサイエンスを学ぶ環境が
まだその非構造に存在していないのは、
シナジェティクスもデザインサイエンスにも
学校で<学ばない自由>がインストールされているからだ。

<学ばない自由>は、<学ぶ自由>と共に、
包括的な理解(Comprehension)のための相補性を形成する。
陽子と電子のような
非鏡像的でポジティブとネガティブな構造を。

非自発的失業へ

金銭を稼ぐすべての方法は、
全自動のITロボット化を目指して完全な失業状態まで突き進む。

3%の失業率をもって完全雇用とする法律によって
仕事を発明し続けるのは政治である。

政治家がその政策を考案するのは選挙の時だけである。
自らが失職しないように。

長期的には政治家は皆死んでいる。
法律の作成もITロボットが代行できるからだ。

政治家の非自発的失業以上の発明はないだろう。