貧困と欠乏に、相互関係があるように
富裕と過剰にも、上記の相互関係が
反対称的に機能する。
失業率を廃絶する資本主義は存在しない。
不労所得が十分にあって働く意志または
その必要がない自発的失業人口が増加すると同時に
技術革新によって賃金抑制装置としての相対的過剰人口も増加するからだ。
貧困と欠乏、そして富裕と過剰の相互作用は、自然には存在しない。
分解と結合の同時的かつ非同時的に重なり合う階層構造だけである。
貧困と欠乏に、相互関係があるように
富裕と過剰にも、上記の相互関係が
反対称的に機能する。
失業率を廃絶する資本主義は存在しない。
不労所得が十分にあって働く意志または
その必要がない自発的失業人口が増加すると同時に
技術革新によって賃金抑制装置としての相対的過剰人口も増加するからだ。
貧困と欠乏、そして富裕と過剰の相互作用は、自然には存在しない。
分解と結合の同時的かつ非同時的に重なり合う階層構造だけである。
善と悪のイデオロギー闘争に引きずられる二極的思考は、
無秩序を組織するためのエントロピー思考である。
その思考方法は、生命現象ともっとも効果的に対立できるからだ。
私は、「成長する正20面体」(サイエンティク・アメリカン日本版 1990年9月号)の
シナジェティクス論文で、5回対称性に潜む多中心的で非周期的だが
統合的な秩序の階層構造を発見し証明した。
Growing Icosahedra Yasushi Kajikawa
(この論文とモデルは、1990年からシナジェティクスの編集者アップル・ホワイト氏に
よって管理され、現在スタンフォード大学のバックミンスター・フラーのアーカイブで管理されている。)
二極的思考は、数千年の時間によって矯正されたプログラムである。
人間が互いに敵対するようになり、
さらにどのようにしてイデオロギーを教育するかを知る前に
人間が生まれた時に、
すでにイデオロギー的世界観を自由に選べなくさせられ、
無条件で受け入れざるを得ないことこそ
核の保有に不可欠な前提なのである。
敵の殲滅という固有の世界観を含むかぎり
つねに排他的であり、
競争と矯正によって独占的な実利を最優先する合法的行為さえも
イデオロギー的である。
鯨が海水という環境との相互作用を楽しむように、
人類には大気圏と水圏、そして大気圏外での相互作用を楽しむための
道具をデザインする能力がある。
21世紀の個人には、
船と飛行機、そして自動車で移動できる手段の選択肢があるが、
自由に住む動く住居の手段(=モバイルシェルター)と
その場所の選択肢はもっとも遅れている。
大気圏内での相互作用が、もっとも経済的で安全だったにも関わらず
大気圏外を移動する宇宙船には、動くインフラが備わっている。
まだほとんどの富める個人も、都市のインフラにぶら下がっている。
建売り住宅と分譲マンションをより効率的に販売するために
賃貸をより少なく、より高い賃貸にする戦略によって、
豊かさを求める人々を土地不動産と株に繋ぎ止めながら、
土地資本主義は、自ら不動産を手際よく処理した歴史以上に、
世界中を自由に移動する企業の戦略的で
独占的な能力を加速度的に増強してきた歴史は
ほとんど知られていない。
豊かさを求める欲望は、ますます<金利>に繋ぎ止められ
遂に、より働かない自由は、富豪だけの特権だと思わされている。
ある犯罪の共謀性と、それ自体を構成する条件を有するすべての犯罪が共謀罪である。
ある行為を犯罪と評価するための上記の条件設定は、すべて権力に委ねられる。
共謀罪を立法化するために代理人に委譲する疑似民主的なプロセスさえも、
共謀罪の条件を満たしている。
共謀罪は、<自由からの逃避>を加速する
フラクタルなシステムの総称である。
人間が服従化され矯正化されていく諸形式の
最大限の包括的な形式が、共謀罪である。
それらの諸形式とそれらの段階が
共謀罪に服従するコミュニケーションを生成するのだ。
そのフラクタルな誘導的な自動化を構想したのは、
<犬のしっぽに犬の散歩を委ねる>ための法律家資本主義である。
権力テクノロジーと法律・記号テクノロジーが融合した
法律家資本主義は、第2次世界大戦後にアメリカで発明された。
お金がお金を生むゲームさえも経済学にしてしまった結果、
「破綻する経済学」(グローバリズム)を受け入れるために
周到な準備がなされてきた。
「破綻する経済学」は、核武装することで
恐慌時の共産主義からの攻撃と破壊工作を防御しなければならない。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)を配備している
アメリカ合衆国、ロシア、中華人民共和国によって、
イギリスは、モバイル型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)によって、
戦時と平時の間の「破綻する経済学」を、持続してきたが、
グローバリズムとそのデフォルト時へと共に誘導する主導権は、
弾頭だけが慣性により無誘導で飛行できる弾道ミサイル
すなわち、小型で安価なICBMの配備によって確立される。
(日本の基地は、大陸間弾道ミサイル用の核弾頭の最重要な保管場所なのである。)
無誘導で飛行できるICBM開発が、
誘導型経済と対称的な経済性を備えているのは、
超長距離を飛行するためICBM楕円軌道が、
遠隔の無線誘導ではなく、自然の動的な幾何学的軌跡から生まれたからだ。
遠隔の無線誘導では、即時多数発射が不可能であるばかりか
サイバー攻撃を受けやすいので、
最終的な弾頭だけは、慣性により無誘導のまま飛行する自律性を備えている。
航空機も自動車も、
破壊実験によって最終的な安全性を含む全性能が確立できる。
核兵器もこの破壊実験によって、目的とする破壊力が確立されている。
(広島と長崎での被曝実験によって、核兵器はより改善された。)
航空機や自動車の破壊実験に失敗がないように
あらゆる核実験や弾道ミサイルの実験に失敗はない。
(実際、遅れて核軍備する国が、もっとも少ない実験で、最短時間に核武装している)
予測性能は、実験毎に向上するが
学校教育では、失敗や破壊を回避する思考回路が形成されている。
最悪の情況に対応する経験を伴わない思考回路の
安全率(safety factor)が低下している場合、
その群れは、少ない力でもっとも従順に支配される。
1961年当時9歳だった私は、
文部省指定の教科書がいっさい使われないまま、子供が子供を教育する
教育実験プログラムの指定校(公立の小学校)に通っていた。
子供は、数学や生物学を、そして工作を自力で学んだ。
つまり、無数の間違った情報とその間違いを是正する方法と共に。
私のランドセルには、ノートと重すぎる百科事典しか入らなかったが
教師を不要とする子供の自発的で自律した学校生活は、
私の子供時代のもっとも幸福な時期である。
級友たちは、アメリカが指導していたその革命的教育実験の証言者たちである。
しかし、自己教育の理論化には不可避だが過激すぎると批判された
この教育実験はアメリカ国内では禁止されていた。
この実験は、廃墟の後のインフラ無きヒロシマでのみ見事に成功したのである。
この非凡な包括的なプログラムは、教職員組合とPTAの常識によって、
現在の義務教育で再び採用されることはないだろう。
1981年に私の師となったバックミンスター・フラーは、
もっとも優れた自己教育の教育理論家だった。
彼は、私の単独者のシナジェティクスの開発方法にとても興味を抱いていた。
シナジェティクスは、フラー自身の自己教育理論の集大成でもある。
子供は、シナジェティクスの学習によって
自己規律的・自己教育システムを自発的に始動させることができる。