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規律訓練

忘れてはならないのは、

アメリカの占領下で優れた民主主義教育が遂行され、
アメリカの基地で核を保有する奴隷的な支配下で、
自由の制度の構築が謳歌された事実である。


1964年中国は、アメリカおよびソ連の核への抑止力としてアジアで初めて核兵器を開発し、
アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5か国による
核軍備が完成した21世紀の冷戦後の軍備化において、
属国的な経費役割分担に始終する日本では、
規律訓練という戦時下の理念的図式を露わにしたことである。


その結果、日本における民主主義的な教育投資と自由の制度の構築は、
先進国では比較にならなほど意図的に遅延させられている。

貧弱な教育投資と長時間労働で、義務教育に従事する教師たちは疲弊し、さらに
管理された規律訓練によって、すぐれた革命的教育プログラムはほとんど理解されていない。

軍事心理学

軍事産業が生き残るための方法が
政治権力だけで編み出されたものではないならば、
国家が消滅してしまうような危機を管理できるのは
政治家の知識からではないことは明白である。

生き残るために敵を殲滅するというプロセスは
民主主義の元で遂行されるという思考回路への矯正には、
<自由からの逃走>が狂気の対象にはならない心理学を必要とする。

その心理学こそが、
敵の殺傷によるトラウマ研究や人間工学的な兵器設計への応用などに限らず
イデオロギー毎の独裁者を作り出せるからだ。

独裁者たちが切望する
永続する敵意は、技術によって平時に生産されている。

戦争機械

メディアが、現実の戦争プロセスを記述していると期待させる一方で、
国家からの監視を告発できる装置がない場合、
戦争機械は、平時に自動的にバージョンアップされる。

分散する抑圧メカニズム

すべての法律システムと連動した許認可制度、そして様々に異なった階層
(学校、大学、裁判所、病院、刑務所、メディア、情報機関、
特許システムなどに細分化して法律家資本主義)
による分断し分散するすべての抑圧は、
核分裂による究極の抑圧メカニズムに集約されていく。

原子力と核兵器による放射エネルギー型の抑圧メカニズムは、
政治的、法律的、経済的な分散型の抑圧をその起源とする。

その結果、学校における階層的な序列システム(偏差値による官僚化)でさえ、
分散型の抑圧メカニズムが変換され、内部被曝機能を担うのである。

結束する集団

もっとも洗練され、卓越したファシズムの最終的な種々の変形は
戦争への合法的で民主的な手続きの諸段階にある。

敵国の集団性を怖れながらも
ファシズム(=fascismo)が、
自らのファッショ(=集団性、結束性)によってより強化していくように
権力は、互いの近親憎悪によって
結束する洗練されたメカニズムなのである。

核戦争計画者

対立するイデオロギーの核戦争計画者どうしは、
共に平和は核によってのみ初めて達成されるということを
つねに実践してきた。

核武装する後発側を<危険行為>と見なす先発側の方が、
つねにより正義(Justice)だと信じ込まされているのは滑稽だ。

この滑稽さを公平(Justice)に理解する社会構造は、まだ存在しない。

シナジェティクスと数学

エッシャー論文でさえ、私の書いた論文は、すべて数学のカテゴリーに分類されてきた。

<構造とパターン>に関するすべての研究は数学である。

シナジェティクスは、数学と同様に
物理学、化学と生物学にも影響を与えてきたが
建築学に対してはもっとも希薄であった。

建築家は裕福なクライアントなしでは成功しないからに違いない。
震度7が発生した後も彼らは、<権力構造>をほとんど破壊できなかった。
耐震や免震、制振機能などを付加したより高価な注文住宅を設計している。

対比的で等価な独裁体制

北朝鮮の恐怖的な独裁体制は、その国民にとって明白である。

北朝鮮への攻撃と防御が制度的で合憲的なもので合意された時でさえ、
日本の民主主義は、階級独裁、階級権力の独裁体制の元で偽装されていることも明白である。

しかし、この異なる場所での互いの明白な独裁の事実認識は、
北朝鮮の情況下での認識よりも
日本の情況下での認識の方が圧倒的に少数である。

この現実こそが、21世紀の異なったイデオロギーにおける
対比的な独裁体制を特徴づけているが、
この対比的でしばしば等価な支配関係が、
一つの権力構造として管理されている舞台裏の歴史は変わらない。

例えば、アメリカ合衆国最北端にあるアラスカ州は、
かつてロシア帝国だったがアメリカ合衆国が買収して、
その後の国防上重要な役割を果たす領土として
世界大戦と冷戦構造のシナリオを構成したのである。

核の対称性

核武装する資本主義が
核武装しない共産主義を殲滅する行為と、
核武装する共産主義が
核武装しない資本主義を殲滅する行為とは、
互いに等価である。

この死の恐怖の対称性によって、平時が維持されるかぎり
原発は、原子炉級プルトニウムの精製工場として存続する。

プルトニウム(半減期が約8000万年)が最終的に鉛になるまで
唯一無二の権力構造が、他の天体で生存できることを前提にしている。

武者返しという固体的幻想

400年前の武者返しの要塞が震度7には耐えられなかったのは、
外部エネルギーを大地に返す固体主義的構造の限界が証明されたからであるが
だれも居住していない権力構造をもっとも優先して
復興する根拠は、人々の生きるシンボルだったからではない。

権力構造が採用してきた高度な圧縮力の実例とそのシンボルが
自然によって瞬時に破壊されたからである。

武者返しの要塞は時代遅れであるばかりか、
太陽系には無意味な固体的幻想である。

<宇宙に固体は存在しない。RBF>