新しい資源を見出さなければ、消滅する人口よりも
死の脅威のもとで労働する人口の方が、圧倒的に多い。
格差を形成するエネルギーは、
所得差ではなくこの脅威をその源にしている。
新しい資源を見出さなければ、消滅する人口よりも
死の脅威のもとで労働する人口の方が、圧倒的に多い。
格差を形成するエネルギーは、
所得差ではなくこの脅威をその源にしている。
圧縮材による圧縮力を中心にした構造の起源には
狭い洞窟での長い抑圧がある。
——安全な夜と引き換えに。
つぎに、城壁における固体による防御技術から
始める戦争の歴史がある。
そして、墓石の下の大地に埋めた人体の骨に対する
見せかけの永続的な物質観が
それらの抑圧と防御を持続させ助長したのである。
圧縮材は、つねに重く、固定的であるが
大気圏外では、圧縮材は可能な限りモバイル可能な張力材に置換される。
(あるいは、鳥の骨のように
飛行のために編骨という軽量化された非周期性で非対称なトラス構造に変換される。)
宇宙空間では、圧縮材からなる構造ほど、高価で危険なものはない。
計画的なエネルギーと食料の欠乏、または高騰が
富の衰退であり、貧困化と産業の緩慢な死を伴う。
貧困救済の方法は、贈与によって格差の方法に転換される。
受け取ると危険なものになり得るからだ。
返礼の義務が権威や社会的な地位を失わせるのだ。
生存に必要なものは、空気、水、食料、エネルギー、住居である、
それらを持たなければ、その順番の欠乏から死んでいった人々を見て、
森から水源と耕作地を求める時に住居はもっとも後回しにされた。
その結果、その逆の順序で高額な支出によってしか取得できない
巧妙な矯正装置に、人類は見事に順応したのである。
水、食料、エネルギー、住居を獲得する手段を
主に金銭に依存するほど退化しているのである。
人類の生存のための安全装置(fail safe)は、もっとも高額である。
テンセグリティシェルターによって
生存のための自由空間をどのように享受できるかは、
エネルギーと食料の規制制度が持っている恣意性を明らかにしながら
矯正と服従から短期間にどのように離脱できるかでもある。
バイオスフィアへの離脱は、
火星に行くよりも安全で、気楽な漂流に違いない。
21世紀の情報資本主義は、
埋蔵地下資源(かつての太陽の放射エネルギーの蓄積)に関する
情報と技術知識を換金するためにだけそれらを独占したが、
独占後も贈与され続けるバイオスフィア全体の富の運用計画は
決定的に欠如したままだ。
シナジェティクス的思考とは、
デザインサイエンス的現実にできるだけ接近し、
さらに、プロトタイプ制作で現実化する過程を
絶えず再構成するクリティカル・パスによって、
予測的デザインサイエンスを作動させる一つの方法である。
その方法こそが、
シナジェティクスの原理群を発見する方法にちがいない。
それによって、シナジェティクスが幾何学から離脱したのは、
予測的デザインサイエンスなくして
その方法が、ほとんど認識されなかったからだ。
日々の様々な良いあるいは悪い現象を公開するWeb上で社会的ネットワークは、
もはや情報公開の民主的な手続きの延長ではなく、
位置情報の客体化として機能すると同時に、
社会的な要素を備えた手段は、
経験なき言語による矯正あるいは服従の手段として機能するからこそ
政治家による誘導する意図を持った手法に転換されている。
いまや、個人による言語による社会化は、
むしろ個人を全方向性から攻撃している。
春分の日の地球の影が
東経140°線と平行になりほぼ半円になるというのは
見せかけ上の現象であり、
天球上における太陽が通過する大円軌道であるというのも
観察者の見立てである。
太陽が天球を一周しているように見える地動説から
黄道(大円軌道)を説明したにすぎない。
地球も月も、螺旋軌道を描きながら太陽系を回転移動している。
地球外からの観察方法からどんな大円軌道も存在しない。
半円も大円も、時間を除外した幾何学に支配された観察方法である。
安全装置(fail safe)とは、
失敗から生じる損害や不利益、不注意から生まれる故障や事故を
防ぐための安全装置を意味するが、
軍事的には、核装備の爆撃機が何かの誤りで
攻撃目標を爆撃することを防ぐシステムである。
つまり、自分の間違いや失敗を認めた時に、
未然に相手の損失や破壊を完全に防ぐための現実的方法を
システム自体に含ませることを意味している。
間違いを証明する客観的な証拠によって
相手から反論されたり、批判されて始めて自分の間違いを認める行為は
どんな安全装置も存在しないことを証明する行為である。
日本の原発にも、国会にも
生き延びるための安全装置は、意図的に消滅させられている。
☆シナジェティクス研究所 テンセグリティ・プリセッション参照
安全装置(fail safe