フラーからシナジェティクスを直接学んで予想外だったことは、
シナジェティクスモデルを模写から学ぶよりも
自然の原理を物質化する過程で生じる完全な理解のみが誘導する
自然の原理を自ら発見するための自己規律の優位性だった。
それが科学的な方法に属さないとしても
内的経験から生成される自然を観た時だった。
微生物による根からの内的経験は外部化される。
フラーからシナジェティクスを直接学んで予想外だったことは、
シナジェティクスモデルを模写から学ぶよりも
自然の原理を物質化する過程で生じる完全な理解のみが誘導する
自然の原理を自ら発見するための自己規律の優位性だった。
それが科学的な方法に属さないとしても
内的経験から生成される自然を観た時だった。
微生物による根からの内的経験は外部化される。
張力調整にターンバックルを使用すると
テンセグリティの共鳴作用は減衰する。
それは致命的なエンジニアリングだ。
弦楽器の弦に金属部品がぶら下がっていないように
テンセグリティは弦の純粋な振動数で調律すべき楽器だ。
テンセグリティには見えないターンバックル機能がある。
テンセグリティ構造の共振作用のための
オリジナルの外力分散ジョイント 2011
制作シナジェティクス研究所 構造デザイン 梶川 泰司
止めた学校に一度も行ったことがない。
よい子が学ぶ方法を教える教師から
何も学ぶことがなかったのが理由じゃない。
暗い朝にコウモリがどこに帰巣するのか、
超音波で飛行する生物を
どうやって無傷で捕獲する方法に無関心なまま
滑らかな見えない壁に囲まれる内部から
逃亡する本能に目覚めただけ。
コウモリは哺乳類の20パーセントを占める
コウモリはアフリカやアジアでは貴重な食糧
フィリピンオオコウモリ
テンセグリティを知らぬまま、
ロックンロールを聴きながら
幾何学や3DCADをやるなんて、
ましてジオデシック構造をデザインするなんて
無駄なことだ。
フラーの最初の発見と発明である
テンセグリティ原理とその構造を
遺伝子レベルで共鳴できないなら、
非共鳴型の学校に行くしかないだろう。
飛行中のコウモリは、風に共鳴するテンセグリティ翼を採用するために
毛細血管はテンションネットワークを形成する。
大気圏外宇宙への移住には
水と食料とエネルギー、そして住居を安全に確保する
テクノロジーが必要になる。
一方、最後のバックパックによって
裏庭がもっとも身近な小さな惑星になる。
富裕層がこの小さな裏庭の「宇宙の富」を見捨てた時、
アウトドアはもっとも高価で危険な大気圏外に移行したのだ。
最後のバックパックはインドアへのトリムタブだ。
世界初のプロトタイプ
モバイル・テンセグリティシェルター 2008
直径6.5m 重量30kg 構造材はすべてカーボン製
シナジェティクス研究所 制作 構造デザイン 梶川 泰司
シナジェティクス大全1,2の編集を
半世紀間も従事したアップルホワイト氏は
今後150年続くと考えていた。
彼がカリフォルニアでの
私のシナジェティクスワークショップに参加した時、
その朝食会で聞いた最後の編集後記だった。
以後30年間、私はシナジェティクス3に着手している。
SYNERGETICS RBF 1975
Duo-Tet Star Polyhedron Defines Vector Equilibrium Involvement Domain
A Note on Collaboration
The discoveries, concepts, vocabulary, phraseology-every word- and entire writing style of this book originate exclusively in the mind of R. Buckminster Fuller. My role has been strictly editorial: identifying, sorting out, and organizing the presentation of five decades of Fuller’s thinking, continually confronting the author with himself.
E. J. A.
ヒトの精子のしっぽが
左巻きの螺旋構造である理由として、
1.卵子の右巻きのDNAに対して精子のしっぽを
左巻きの螺旋の鏡像対称にする調和的な相似律、
2.他の精子と互いに縺れ合わない、
3.卵子内部に進入する時の蛇のS字運動に加えて
強い回転(トルク)を与えるなどの機能が考えられる。
身体の偏りは精子の螺旋の向きから始まっている。
低温電子顕微鏡断層撮影法(低温ET)で撮影
Scientific Reports 2018.2.9
(PHOTOGRAPH BY DEAGOSTINI, GETTY)
70年代からのR.B.フラー研究所に
研究員として入るのはかなり難しいことだった。
彼が研究した後に草木は何も生えないから、
天才のまだ着手していないシナジェティクスを
探求していなければならない。
私がそれを知ったのは彼が亡くなった後だった。
無心さはその生成方法からは生まれない。
無心さはある種の無知から生まれる。
熟考(Consideration);
星(sider)と星との未知の相互関係の発見に、
既知の知識量はほとんど関与しない。
バックミンスター・フラーは20世紀まで継承された
静的幾何学を蹴破ったのではなく
時間のドアを付加したのだ。
共鳴テンセグリティのように
ドアという面は構造には存在しない。
相互作用が原子核構造を形成した結果、
物質にはつねに隙間しかない。
シナジェティクスはドアのない自由で知的な学問だ。
Function of a Balloon as a Porous Network.
SYNERGETICS RBF 1975
テンセグリティ構造はモデルの形成過程よりも
その破壊の過程に秩序が見える。
半球状テンセグリティ構造でさえ
落下させても何度もバウンドする。
つまり破壊がどこで終わるのかさえ
まだ分かっていないのだ。
神秘を破壊する希有な物理的実験を知れば
誰でもその内部に居住したいだろう。
バックミンスター・フラーの講義用テンセグリティモデル