テンセグリティを学ぶには恐ろしく時間がかかる。
私はずっと学び続けている。
テンセグリティの張力調整が面倒になって
針金を使っていた愚劣な幾何学研究者(その書籍がある)がいたが、
この頃やっと張力の役割が分かってきた。
重力と基礎から完全に自律する構造を
学生に教える前に
究極の構造モデルの破壊実験から学んだ方が楽しい。
モバイル・テンセグリティシェルター 直径6.5m 2008
シナジェティクス研究所 制作 デザイン 梶川 泰司
テンセグリティを学ぶには恐ろしく時間がかかる。
私はずっと学び続けている。
テンセグリティの張力調整が面倒になって
針金を使っていた愚劣な幾何学研究者(その書籍がある)がいたが、
この頃やっと張力の役割が分かってきた。
重力と基礎から完全に自律する構造を
学生に教える前に
究極の構造モデルの破壊実験から学んだ方が楽しい。
モバイル・テンセグリティシェルター 直径6.5m 2008
シナジェティクス研究所 制作 デザイン 梶川 泰司
モデリングはバックミンスターフラーにとって
限りない神秘だった。
私には現実の入口だった。
知らない言葉が突然理解できる世界の。
それがシナジェティクスだ。
本当のモデリングは生成される前の言語だから
誰にも見えないが存在している秩序なのだ。
ありふれているが宇宙では腐敗しない。
Involution and Evolution SYENERGETICS RBF 1975
新たな「名詞」が一つ増えただけで
「厳か」になる人々は時代遅れだ。
水と大地、そして食料と住居を
買うばかりだから汚染されたまま
重々しい現実が「厳か」に置換される時でさえ、
宇宙に連休はない。
宇宙の秩序は「動詞」から形成されている。
ルネ・マグリッドの鏡
反対称性のネガティブとポジティブの
革命的宇宙観をもたらした。
元号以外に政治経済も変わらない停滞から
自己啓発の試みによって
より高い能力より大きい成功を得ようとしても
自由からの限りない逃避は避けられない。
分裂していく自由は斥力を生まない。
それは権力の腐敗が引きずる強力な引力となる。
自己啓発は自己のテクノロジーではない。
他人の知識、経験及び思考を自己に注入する
他者を偽装した権力の遠隔テクノロジーだ。
自然には停滞も腐敗もない、電磁気学的な相互作用で調和する
植物は生き延びるために
発芽する自由と
発芽しない自由を作り出した。
見知らぬ場所まで運ばれても
見覚えのある環境が現れるまでの
時間に耐えるために、
花粉はその発芽点を多面体システムに変換し、
特に大気圏を高速で移動する花粉はジオデシック構造を採用する。
生体分子間の相互作用は分子間の引力や反発力によって担われる。
テンセグリティモデルの張力をゴム糸で代用する時、
細胞生物学とは無縁だ。
クォークモデル (quark model)
の対抗する素粒子の電荷は八道説を形成する。
シナジェティクスは八道説を
対抗する4組からなる頂点モデル(Polyvertexion model)に変換する。
シナジェティクスの相似性は類似性を超える。
クォークモデル (quark model)の八道説を
頂点モデル(Polyvertexion model)に変換する。
こんな日は酒飲みながら「ニーチェの馬」を観る。
「宗教の極限が国家」なら
人生は水素原子以下にちがいない。
「ニーチェの馬」以上に虚しい映画はないが
日本の現実はそれを超えているから
何度も「ニーチェの馬」の死を観るだろう。
「ニーチェの馬」監督タル・ベーラ ハンガリー 2011年
宇宙にもっとも豊富な元素は水素原子であるが、
宇宙にもっとも貴重な元素は存在しない。
ブラックホールは宇宙の象徴ではない。
素粒子の軌跡が非同時的に見える霧箱も
宇宙のシンポルにはならない。
その真実を連想させる具体的な象徴は
宇宙には存在しない。
モデリングを止めないでくれ。
失った言語がますます遠ざかる時
だれも翻訳できない構造は
ただ見えてるだけ。
遠い稲光のように
時間が分かれてやってくる。
構造は光子のように影を残さない。
電磁力のフォースキャリア(force carrier)が
モデル・シンタックスを生成する。
ネットから脱出して旅に出る。
群れから離れて隠れ家で読書する。
仕事に疲れて自然食に還る。
年号が変わるまで天皇制を刷り込まれる時、
辺野古を忘れている限り、
どこへでもありふれた誰もが逃亡だ。
焚火で暗くなる月よりも
裏庭の栗の木に登って
まぎれた春風を受信する。
裏庭の栗の木