あらゆる基礎的知識は人間が一時的に想定した知識体系である。
シナジェティクスに基本モデルも応用モデルも存在しない。
自然の諸原理を発見した結果、
シナジェティクスにはシナジェティクスを理解する基礎的知識は存在しない。
全体が同時的にかつ非同時的に存在するだけである。
「コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ
シナジェティクスへの過程
捻れによって2mもあるDNAの2重螺旋ループは縺れない。
同時にその捩れが2重螺旋を複製するためだとしたら。
「閉環状DNA構造も捩れたループ」であると考えたのは、
表裏のない捩れたKAJIKAWA Bandを発見した後だった。
モデリングのプロセスにシナジェティクスが潜む。
KAJIKAWA Band(プロトタイプ)
捩れたループ(Twistig Loop)から変換された4面体構造
グラスファイバー、制作 シナジェティクス研究所、1989年
☆KAJIKAWA Band 販売
シナジェティクスオリジナル教材 第2弾
https://www.tensegrity.jp
先験性にアクセスできない存在
先験的な存在は、つねに神秘的である。
それは、宇宙の知性を暗示させる存在ではなく、
人間が先験性に接近するには限界が設けられた現実を意味している。
刺激や慰みあるいは啓発のためにそこにアクセスできない。
シナジェティクスは神聖幾何学を起源としない。
異なる出来事の関係性に始まる。
プロトタイプの変容
量産するために
プロフェッショナな集団性でデザインした
プロトタイプが
一人の人間が自分のためだけに制作した
個人用プロトタイプよりも
より安全でより軽量でより剛性と強度があり、
より経済的であるとは限らない時代にいる。
個人的利益が目的ではない原型デザインの段階から。
動く自律的受容器
気象変動から生まれる
豪雪や暴風雨などの外部の衝撃を絶えず分散する
モバイル・テンセグリティシェルターは
不安と悲しみ、
改善の余地のない現実に囲まれて生きる苦難を
互いに分かつ友情と愛のように振る舞う、
自律的に動く受容器として物質化した
最初の共振的構造なのだ。
全体のない部分
ある専門知識を他の専門知識よりも
より理解することはあり得ない。。
自然を識るとは量的な比較ではないばかりか、
自然は超専門分化された知識の総体ではないからだ。
全体のない部分を、
識るか識らないかだけである。
シナジェティクスは全体という未知から開始する。
裏庭
人生は「暇かね?、それとも暇?、金?」
バックミンスターフラーは、「Sense or Money?」
シナジェティクスを学ぶ学生たちに
最初に質問していた。
暇は、感覚を拡張し概念を破壊する最初の豊かな入口だ。
早朝の裏庭には手作りの小さなバックドアがあるる。
生活器
シナジェティクスが宇宙に内在された先験性との関係から
生活器としてのテンセグリティ構造を模索する時、
形態に対するデザイナーの独創性という
ほとんど資本主義の目的化された副産物から
不可視の張力機能の物質化は不可能だ。
それは、誰も未だデザインに成功していない
超軽量モバイル生活器の歴史が証明している。
KAJIKAWA Band=表裏がないシナジェティクス・モデル
一つの円は、360°である。
二つの円は、720°で統合されないように互いに干渉する。
ロープを使用して、連続した2つの円を描くことができる。
一つのノット(瘤)の内角は、360°である。
連続的に二つのノットを形成すれば720°のノットが可能になる。
私は、2つのノットの始点と終点を結合して
物理的に統合すること(linking)に挑戦したのである。
正4面体の内角の総和は、720°である。
1989年、ついに正4面体の各稜線を中央線で切り離すと、
連続した捻れた(twisting)一つのループに還元されることが発見された。
また、二つのループを連続させて規則的に捻れた一つのループから、
一つに統合された正4面体に変換できることも実証された。
KAJIKAWA Bandは、
ノットが他のノットまたはノット自体を消滅させるための新たな空間構造である。
KAJIKAWA Bandは、正4面体状ノットに変換されたトポロジーモデルである。
KAJIKAWA Bandは、外部と内部を形成する最初の720°のノットである。
正4面体状のKAJIKAWA Bandは、表裏のある捩れたループ(twisting loop)に内在された
表裏のない初源的な最小限の捩れ構造(primary twisting structure)である。
☆シナジェティクス教材 KAJIKAWA Band 販売開始
https://www.tensegrity.jp
表裏がない捩れ構造におけるシナジェティクス・モデルの生成
続)独創性の評価基準
私は、1990年代にある日本の出版社から
幾何学・準結晶学論文の審査をする仕事に関わっていた。
シナジェティクスに関連した学的領域の独創性に関して私の意見が求められた。
教授たちの論文はつねに外国論文の複数の視点の合成に始終する
巧妙な解説以外に独創性はなかったが、
他の審査員の評価基準を共有する
ネットワークによって論文は出版されていた。