コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ

生活器をデザインする数学

花粉の直径が増大するとジオデシックの構造とパターンが再現される。
放散虫と類似した花粉の球状構造には
予定しなかった大地に不時着するために張力材は採用されなかった。
疑似無重力圏の放散虫は張力材でより強度を得る。
植物と動物の生活器をデザインする数学は変わらない。

花粉の構造とパターン (Wiki)

ギリシアの大理石モデルからベクトル平衡体まで

経験された事実は観察や学習された知識からとは限らない。
シナジェティクスは経験される類似した事実の関係性に関して
他の科学的方法よりもいち早く直観的にモデル化する傾向にある。
ギリシアの大理石モデルからベクトル平衡体まで、
つまりプラトンからフラーまでの45世紀の時差がある。
概念の差異は、
概念を鋭敏に変換する選択的なエンジニアリングにある。

秩序を理解する働き

個人の直観から始まり、
他者の理解から一般的な認識に至っていないアプローチによって
純粋な原理による完全なプロトタイプが初めて可視化される。
このアプローチとは秩序を求める行為であり
秩序を理解する働きが宇宙に存在することを識る
直観的段階のマニュアルは存在しない。
紀元前3000年頃3way gridはすでに発見されている。

SYNERGETICS RBF 1975

自然のターボチャージャー

寒冷低気圧は偏西風の流れから分離された左回転の円形のドーム状渦であり
左回転の台風と接近した時、回転エネルギーが増幅する希有な現象かもしれない。
切離低気圧はいわば偏西風の流れを利用して
低気圧で吸入する空気の密度を高くするターボチャージャーの作用をする。

Wiki 切離低気圧

自然を模倣しない方法

自然を模倣することなく自然に接近する方法は
ある事象からの証明ではなく、
言語化する過程に言語化できない神秘が横たわるという気づきから生まれる。
シナジー作用の発見に至るそれまでは互いに無関係であった出来事からである。
シナジェティクスは自然を模倣しない。

SYNERGETICS RBF 1975

氷河期への疑似プロセス

日蝕が始まると
森の鳥たちはざわめいていた。
葉の表面温度が6度下がった。
コンクリートは12度
鉄板は20度下がった。
しかし、もっとも急激に下がったのは
植物ではなく森全体の体温だった。
コンクリートや鉄にはない
独自のタイムラグが存在するのは
樹にも森にも
太陽の放射エネルギーの変化に合わせて
温度を変えられるシステムが備わっているからだろう。
しかし、地球の急激な寒冷化は4分間で十分だったはずだ。
(2012年5月20日の日食のブログから)

Wiki 2012年5月20日の日食

太陽放射と黒髪

気候変動による熱中症の死亡者数は
過去最大の記録1700人を超えるかもしれない。
炎天下で帽子を被らない場合
頭頂部の黒髪の表面温度は外出1分後には50度を超える。
黒髪には温度センサーがないばかりか
植物の葉のような冷却機能がないので
頭部には優先的に太陽放射からの防御が必要になる。

ルネ・マグリッド

泡の最密充填

毎朝作る熱めのカフェラテのミルクがあまり泡立たない。
猛暑の牛舎で牛たちも水分補給が多くなり牛乳の脂肪分が低下するからだ。
乳脂肪分が多いほど泡がきめ細かく重みのあるフォームミルクには
アイスクリームと同じ空気の泡の最密充填の原理が働く。
泡の隙間に液体がある。

SYNERGETICS RBF

予測できなかった理由

大規模な自然災害の後に原因が地球科学に基づいた気象学や土木工学などから分析される。
自然の原理から雲・雨・気温・風・天気図などが説明される。
既知の原理や技術から予測できなかった理由は説明されない。
「自然のふるまいは超専門分化ではけっして統合できない」段階にいる科学的事実を。