コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ

風と空との境界線

昆虫と雑草と微生物との共存から始まり
土と水と光との調和から生まれる庭の香りによって
庭から風と空との境界が消えていく時、
栽培するために耕された農地よりも早く
庭に穀物、野菜、豆、芋、果樹がやってくる。
この重さのないシステムの働きはどの作物からも推測できない。

風と空との境界線(居谷里湿原)

時間に対する動的関係

局所的な気象も大地も動く。
空間に関する静的関係よりも時間に対する動的関係から
より大きなパターンを見る抽象能力がある。
谷や沢にある神社は存在しない。
人間の干渉をすべて停止した時、
自然が支持する潜在自然植生を予測できるのは
パターンの包括的関係に基づいている。

淀んだテクノロジー

大気圏と水圏を結ぶすべての分水流を堰き止める
淀んだテクノロジーは存続できない。
宇宙自体が再生的に変換するテクノロジーである。
宇宙に存在する局所的に複合したテクノロジーを人間は組織できるが、
宇宙に対して加算するテクノロジーは何もない。

自然の地勢(topography)

今回浸水した場所や水没した流域はその記憶がある場所とは限らない。
人工の針葉樹林が地表水の分水嶺に影響を与え気象にも影響を与えている。
分水嶺をコントロールする自然の地勢(topography)はデザインできない。
地勢は自然の知性だ。

「川だけ地図」を見る限り、日本のダムは静脈瘤にちかい。
All Rivers – Ground Interface
http://www.gridscapes.net/AllRivers/#5/33.980/138.494

水たまりを複合発酵させる

細かすぎるコーヒー豆でドリップするとフィルターが目詰まりするように、
土質粒子が細かく窪んだ場所が
降雨で土質粒子が一時的に飽和状態に達するとすぐに水たまりとなる。
この水たまりを酵素で複合発酵させると浸透性が短時間に高まる。
互いに異なる微生物群が隙間を形成するからだ。
道や畑などの水たまりは土木工事で水平に改善する必要性はない。

M.C.Escher

言葉を発明する能力

もっとも重要な経験は、言葉を発明する能力に目覚めることに違いない。
他人とは異なる経験をそれまでの経験から翻訳する限界から
言葉を発明する能力が生まれる。
それは自己とは異なる他者の特性と固有性の翻訳を通して真実への誘導であり
単独ではなし得ない他者性の始まりである。

機能はそれ自体では存在できない

機能はそれ自体では存在できない。
機能は他の機能とのみ相補的に共存する。
柔軟な強度をシナジー的に形成するテンセグリティ構造においては、
張力と圧縮力は非同時的にまたは同時的に共変動する。
それは現象からでしか認識できない。
最初に構造モデルありきである。

SYNERGETICS RBF 1975

螺旋には2種ある(helix & spiral)

平面上で三角形を形成するすべての直線は
その平面を円筒または円錐に変換すればすべて螺旋(helix)を形成する。
したがって円筒または円錐上で互いに隣接する2点間を結ぶ螺旋は
つねに最短距離である。しかし平面でのスパイラル(spiral)は最短ではない。
DNAは螺旋を形成する。

多孔ネットワーク

環境に作用する経験と実験のすべてに全体パターンが関与する時、
そのパターンには開始と停止がある。
テンセグリティシェルターは台風の外力によって
あるいは居住者のクシャミでさえ構造をより強化する。
穴だらけのテンセグリティ・ネットワークにはその機能がある。

SYNERGETICS RBF 1975

電磁気学的ネットワーク

日本にしか生存できない麹カビの特殊性は
異なる微生物コロニー間の電磁気学的ネットワークの
構造安定度性に支えられているはずだ。
テンセグリティモデルの不連続の圧縮材を統合する
張力材の連続したネットワークの振動数から
それを制作した人間の固有情報が瞬時に伝達されるように。

SYNERGETICS RBF 1975
Tensegrity Tetrahedron with “Me” Ball Suspended at Center of Volume of the Tetrahedron