シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

存在は多面体(Polyhedron)ではなく多頂点体(Polyvertexia)から始まる

植物学は、
花粉粒の表面で花粉四分子の中心から最も離れた頂点を遠心極、
反対側の四分子中心を向心極。遠心極と向心極を結ぶ直線を極軸と定義する。
有機体の面は動く頂点と共に動く稜線の形成後だ。
シナジェティクスは、
自然が採用するモデルを多面体ではなく多頂点体に求める。

存在は多面体(Polyhedron)ではなく
多頂点体(Polyvertexia)から始まる。
上図はツツジの花粉、下図はハスの花粉
https://ww1.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/kafunryuu.html

海洋系酵母から酒を造る

有史以前から酒を造らなかった民族はいない。
米、麦、トウモロコシ、芋、そして果実から。
どんな酒も最初は野生の酵母が糖分と出会ったからだが
酵母は陸でも海でも生存できる。
酒を自由に作らなくされた現代人は
海洋系酵母に滅多に出会わないほど
イーストのように地上で栽培されている。

私は、放射冷却を始めた秋の星々の下で
焚火をしながら
野生酵母のアルコール発酵に支えられている。

酵母菌の発芽は花粉の発芽孔の配置とは異なり非対称である。

バイオスフィアの分水嶺

ハリケーンも台風も温度差で作動する巨大な掃除機である、
と同時に発電機でもある。
さらに膨大な淡水をインフラ無しで
短時間で陸地に移動させる副作用をもたらす。
バイオスフィアの分水嶺は
自然がデザインしたインフラである。

大気圏を移動する無管の飲料水用インフラ

最強のシナモンロール・モデル

台風19号の直前、カフェラテと共にシナモンロールを
いつものように注文した時から、
これ以上科学的な既製の左巻き台風モデルは他にないだろうという
シナジェティクスが始まった。
上昇する風のスパイラルの隙間が
下降する風のスパイラルの通路になり、
台風の規模によってその通路がより細分化されるように。
ただし、台風の目から生じる
右巻きのスパイラル構造が
砂糖によってまだ不完全である。

北半球の相似的シナモンロール・モデル

先史時代から利根川のナーガの変動は続く

流路を定めず氾濫した利根川水域のナーガの変動履歴は
現代人の「温暖化による気候変動」の概念を超えている。
「4千年前:流路は湿地の加須低地側に変わった。
氷期が去って気候が温暖となってくると,
水量も増し多量の土砂を堆積しはじめた。
関東山地から平野に運び込まれた土砂が
荒川の扇状地を形成し、
利根川の流れを東の方へ押しやった」

http://watasumu.blog28.fc2.com/blog-entry-91.html

低温の太陽物質は螺旋状フィラメントになる

太陽系では物質の螺旋運動はありふれている。
「全長約80万キロもある濃い赤色のフィラメントが、
むちのような形で映っている。
NASAによれば、フィラメントは不安定な磁場によって、
低温の太陽物質が表面に現れる現象。
このフィラメントに関連した放射線は地球にも到達し、
小規模の磁気嵐などが発生、北米の一部地域ではオーロラが観測された。」

(CNN)2012.09.05 Wed posted at 11:08 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35021332.html

階層構造は原子核から生物圏にまで相似する

台風の螺旋構造から生まれる重力波の螺旋パターンは
蜜蜂の外敵に対する防御方法に通底している。
堤防や住宅都市の生命圏に対する防御方法は
生命圏の階層構造の相似性に未だ科学的に適応していない。
気候変動は、自然と人工物との
驚くべき対比の狭間に発生した短命な概念だ。

A population of bees shimmers in response to a predator.
左回転
https://en.wikipedia.org/wiki/Biological_organisation


台風21号 2019 左回転

シナジーが部分に宿らない共鳴テンセグリティ

部分が統合された全体の再現方法は美的な学習に終わる。
シナジーが部分に宿らないまま予測できない全体は
より重要でない部分から生成されるからだ。
部分を失った全体でさえ機能する現実を
経験できるモデルは至上である。
部分を破壊していく過程に接近する共鳴作用の神秘を。

ワークショップ用の共鳴型テンセグリティモデルと非共鳴型モデル
シナジェティクスモデル・デザイン シナジェティクス研究所 

テンション材が数カ所破断してもシナジーはバラバラにはならない
共鳴型テンセグリティ(中央)

権力構造はけっして事前放流しない

権威によって初めて所有できる自由を
良心をもたない無数の自由と喜びに換えるビジネスがある。
さらにそれらをダムのように堰き止めて換金する見えないビジネスがある。
権力構造はけっして事前放流しない。
発電のための雨水の膨大な位置エネルギーを
拘束すればするほど有料だから。

雨水の膨大な位置エネルギーは税金を使って有料化される。

構造に基礎と足場がない圧縮力と張力を統合するための「場」

テンセグリティが構造論的でありながら
発生論的な構造の起源を相補的に共有するのはなぜか。
構造に「基礎と足場」がない圧縮力と張力の相補性を統合する
最初の「場のエンジニアリング(engineering)」は
シナジェティクス以外に存在しなかった。
テンセグリティは、構造とパターンに関する
内部化された先験的な「インジニアリング(ingineering)」に始まる。

ハリセンボンのCT
ほぼ同型の4面体の圧縮材を統合する
張力ネットワークは皮膜に内包されている。
「場」が崩壊したランダムな圧縮材