シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

梅雨の焚火

雨が降っていても
森の豊富な倒木で大きな焚火を始めよう。
熾火と灰があれば夜明けまで燃えるから
金星を追っていく前に、
群れから遊離できるシェルターから
遠いコロニーを思い出す。
酒を飲み交わす以上に酒が創れるように
水とエネルギーと食料を消費する以上
生産するコロニーを。

雨天の焚火は爽快だ。水分は瞬時に蒸発する。

牢獄の鏡像

現代では、旅行以外「何もすることがない状態」は
裕福な目標になっている。
それはただ生きているだけの生活が繰り返される
牢獄の鏡像である。

蕎麦の実の胚芽の分布に見られる
胚芽1と胚芽2とは、
陰陽のように反対称性になっている。
生命は鏡像よりも反対称性を物質化する。

玄そばの内部構造は、果皮・種皮・甘皮部・胚乳部・S字状の子葉部(胚芽)から構成される。

シナジェティクストポロジー

科学にとって
神秘は神秘学の対象ではなく
経験に基づいた最初の動機である。
しかし、その動機の有無は
科学論文のテーマからは除外される。

シナジェティクストポロジー
5重の正4面体は、正12面体に変換できる。1989
シナジェティクス研究所 梶川 泰司

発見者 vs 指導者

専門分化を支える概念には
最高指導者を置くことが含まれている。
科学の各専門分野の指導者は
必ずしも原理の発見者ではないが、
シナジェティクスは
自然の原理の発見者以外に
指導者を必要としない。
シナジェティクスは
もっとも包括的な思考から生まれる。

SYNERGETICS RBF
One Energy Event: Action, Reaction, and Resultant:

科学的真実は教育できない

科学を構成するすべての真実は教育できない。
科学論文などに引用される公式について教育できるにすぎない。
既知となったすべてのシナジェティクスモデルを再現する場合でさえ、
シナジェティクスを構成するモデル言語を
秩序づける峻烈なメタフィジックスは教育不可能である。

SYNERGETICS RBF 1975
Minimum of Twelve Spokes Oppose Torque: Universal Joint:

経験された事実

経験された事実は、
科学にとって、自然の秩序が横たわる最初の原素材である。
時系列に無秩序に横たわる原素材の中から
更なる経験によって、非同時的に抽出された経験が
稀にそして遂に飛躍的に統合される時、
内的な客観性が光に晒され、移ろいゆく影の存在を初めて識る。

SYNERGETICS RBF 1975
Realized Nucleus Appears at Fifth Shell Layer

より重要な部分が存在しない自然

ウランは水素原子がなければ誕生しなかったが
ウランは水素よりも重要とは言えない。
人間はどんな部分からも全体を推測できないが
自然にはより重要な部分が存在しない。
テンセグリティは
より重要な部分が存在しない現実を
視覚化した希有な宇宙の構造モデルだ。

『コズモグラフィー』シナジェティクス原論
バックミンスター・フラー著 梶川 泰司訳 白陽社 2007

非物質化(エフェメラリゼイション)

部分を結合した全体ではなく故に全体を部分にも分割できない時、
全体システムの働きは非物質化されていく過程に存在する。
しばしば神秘と区別できない純粋な構造原理の物質化によって
通常の構造物の500分の1以下になる時、
テンセグリティと呼ばれる。
安全で経済的構造は発見されたのだ。

展開型テンセグリティ構造 直径11m 
シナジェティクス研究所 構造デザイン  梶川 泰司