安全装置(fail safe)は、
自分の間違いや失敗を認めた時に、
未然に相手の損失や破壊を完全に防ぐための現実的方法を
システム自体に含ませることを意味している。
人類の生き延びるための安全装置は、
軍事基地を除けば
意図的に消滅させられる前に
どこにも装備されていなかった。
『ニーチェの馬』監督 タル・ベーラ
安全装置(fail safe)は、
自分の間違いや失敗を認めた時に、
未然に相手の損失や破壊を完全に防ぐための現実的方法を
システム自体に含ませることを意味している。
人類の生き延びるための安全装置は、
軍事基地を除けば
意図的に消滅させられる前に
どこにも装備されていなかった。
『ニーチェの馬』監督 タル・ベーラ
膨大な利益確保のためのエネルギー資源の輸送を
閉じた「パイプシステム」や、
局所的な地域ごとの電力ネットワークで独占する国家によって認可される
住宅・都市建築と全面的に対立したバックミンスター・フラーは、
建築家として振る舞うことはなかった。
実際、彼は建築家のライセンスを持たなかった。
1927年、フラーの創始したデザインサイエンスは、反建築的である。
フラーはシナジェティクスによって
時間を排除した幾何学主義を批判すると共に、
反建築的な非結晶構造であるテンセグリティ構造を発見した。
共鳴作用によって、均質で等方性でありながら
構造の飛躍的な剛性と強度の増加をもたらす。
ニードルボート(高速カタマラン) バックミンスター・フラー
アメンボウのように風で水面を滑走する。船内を持たないヨットである。
生存に必要なものは、空気、水、食料、エネルギー、住居である。
その順の欠乏から死んでいく人々を見て住居はもっとも後回しにされ、
その逆順の高額な支出によって人類は見事に順応した。
人類の生存のための21世紀の安全装置(fail safe)は、
もっとも高額である。
惑星地球を支配する政治経済のグローバリズムは
ウイルスのネットワークシステムほど一般化していなかった。
惑星地球の大気圏のGlobal Circulation
学校が再開されることを望む両親の意見は想像できるが、
こどもまでそれを望んでいることが理解できない。
こどもの「学校へ行くほど、バカになる」生存への直観は
どこへいったのだろうか。
裏庭の福寿草は、朝夕太陽光に応じて開閉する。
その理由をこどもが発見する前に、
彼らは花弁を使って太陽光を花の中心に集め、
その幾重にも重なった花弁の保熱システムで
昆虫を誘引している宇宙は、学校から分断されている。
福寿草の花弁の保熱システム
昼となく夜となく、遠赤外線を放射する。
パンデミックの発生によって、
生存に不可欠なエネルギー、食料、住居だけでは不十分になった。
ワクチン開発に必須な実験用コロナウイルスは
身近な感染者からではなく
世界的な各微生物研究所から販売されている。
不足しているテクノロジーの開発方法さえも自然から提供される。
人間はウイルスの遺伝子を解析できても
まだウイルス自体を複製できない。
ましてその起源と目的を理解することは出来ない。
コロナウイルスのスパイクを構成する
タンパク質はテトラ状の螺旋構造
コロナウイルスは自らを首尾良く複製できる
自然システムによって生存する。
地球経済システムを運営する少数の指導者の思考方法によって
コロナウイルスを「敵」として考える大多数が複製されているが、
コロナウイルスは人類よりも先に
惑星地球に降り立った先住者の可能性が高い。
人類の加速度的な人口増加に未知の方法で対処する
この自然システムは、
人類によるこれまでの敵の殲滅方法よりも、
遙かに効果的に持続しはじめた。
全方向の「パンデミック」こそ彼らの存在理由かもしれない。
パンデミックのギリシア語源は、「全方向の人々」を意味する。
「παν(pan, 全て)+ δήμος(demos, 人々)」
全方向はグローバリズムによって分断され剥奪された思考方法である。
パンデミックを実践するためには、思考方法だけではなく、
全方向の統合性において優位でなければならない。
コロナウイルスは指導者もネットワークシステムも、
イデオロギーも、そして変動する株価を必要としない。
彼らは対称性に富んだ構造とパターンに棲んでいる。
「SYNERGETICS」 バックミンスター・フラー 1975
球面上の最小の三角形が有する3つの稜線は
最大の地球表面を囲むことができる最大の三角形を形成している。
微生物は、発酵と腐敗の役目で分類可能だ。
生物としてのウイルスは、
工場設備やネットワークを破壊しないで産業構造を破壊できる。
しかし、人類の長い「通勤と通学」の習慣を短時間に破壊して
膨大な「時間とエネルギー」を削除できる。
この削除された「時間とエネルギー」は、
個人が所有すべき富であった。
ウイルスの起源でさえ未知であるそのウイルスの進化と変容によって
これまで意図的に奪われていた歴史が見えはじめた。
在宅学習と在宅勤務によって、明らかに石油消費は激減している。
通勤に高価な負担を強いられた自動車も不要になる。
人類の「暇」は、「時間とエネルギー」を変換した富の一部である。
現在のコロナウイルスには複数種が存在することが分かった。
ワクチンが作られる前に、彼らは種族維持目的を持続し拡張する。
人間が自由に行動することの限界よりも、
超えることができない「自然の境界線」が自由を制限している。
その境界線を知ることから、
ウイルスのように
自由への行動を拡張する方法が獲得できる。
人類は火星にコロニーを無数に形成できても、
微生物とは異なり
人類には、人種は1種類だけである。
ハワイでの火星移住模擬実験
宇宙パイロットを英雄化する習慣のある
双方のイデオロギー指導者たちを警戒すべきだったと
人々が回顧する前に、
太陽系で生存するための包括的テクノロジーはすでに備わっていた。
大気圏内の宇宙開発を成功させるのは
宇宙エコロジーを支える微生物である。
宇宙に外部と内部は存在しない。
自然のシェルターは、微生物のように、
互いにモジュール交換ができる。
コロナウイルスも、互いにモジュールを交換している。
人類の体内で自在に。
シナジェティクスは、
シナジェティクスモデルを複製して学べるが
私は、シナジェティクスの理解には至らなかった。
私は、新たなシナジェティクスモデルを
発見して理解できるシナジェティクスから始めた。
自然を模倣しないシナジェティクスが存在する。
シナジェティクスは、
自然の原理を発見できるようにデザインされている。
私が1981年に発見した
「2重の正4面体に連続的に変換できるキューブモデル」の変換プロセス
バックミンスター・フラーが「シナジェティクス vol.3」に
包含した新たなシナジェティクスモデル。