シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

非鏡像的な相補的な存在へ

張力と圧縮力は非対称的である。
それらを物質的に変換すると張力材と圧縮材になる。
非鏡像的な相補性を統合した最初の力学モデルはテンセグリティである。
物理学は重力を発見したが反重力物質を未だ発見していない。
テンセグリティは張力と圧縮力の反対称的モデルである。

テンセグリティ・オクテットトラス構造のモジュール RBF 1960

非鏡像的で相補的な存在

張力と圧縮力は非対称的である。
それらを物質的に変換すると張力材と圧縮材になる。
非鏡像的な相補性を統合した最初の力学モデルはテンセグリティである。
物理学は重力を発見したが反重力物質を未だ発見していない。
テンセグリティは張力と圧縮力の反対称的モデルである。

テンセグリティ・オクテットトラス構造のモジュール RBF 1960

間違いに潜む曖昧さに渦巻く神秘

宇宙の出来事を直観的な興味に添って
自発的に理解するには教育システムは硬直しすぎている。
宿題と試験に適応する学習方法を習得した後の
子どもには用意された「達成感を伴う疲れ」と引き替えに
間違いに潜む曖昧さに渦巻く神秘が去って行く。
達成感と硬直さは選択権のない空間の表裏である。

単位体積あたりの重量

単位体積あたりの重量は、
高速で動く宇宙船や航空機、船舶、自動車(そして鳥)などにとって、
強度と安全性の前提となる。
人間は体重と形態美を意識して生活するが
単位体積あたりの重量を知らない。
この習慣は、住宅に関しても単位体積あたりの重量を
無視する社会的習慣に重なる。
大気圏内で非経済的で静的な方法で存続しているは
人間と住宅だけかもしれない。

人間の体重の2割が骨の重さに対して、鳥の骨は全体の5%程度の重さ
風によって生み出される揚力を利用するために。

自然の原理

無数の原理は未だ発見されていない。
にもかかわらず、つねに操作されている。
設計図のない五重の塔や外洋の波間を潜水しながら自在に航行できる
バイダルカや「かた」を編み出す武術に至り、
そしてバイオスフィアの自律的な自動気象システムまで。
人間の知性よりも自然の原理によって。

バイダルカ

不均整な無対称性

人々の日々の仕事は、専門分化によってまず分割され、
非対称になるまで分割され続け、遂に任務化される。
共同作業の分担とは似て非なる諸段階の労働を
不均衡な偏りでパッケージ化する時、
労働の意味と目的は不均整な無対称性へと消失する。
最小限の素粒子の消失と生成とは異質である。

霧箱の素粒子の消失と生成

バイオスフィアへのインドア

人類は地球の外側、つまり球体の表面に生存している。
テンセグリティシェルターは
都市から一時的に遊離するアウトドアへの新たな道具ではなく
バイオスフィアへのインドアなのである。
植物のように太陽と大地に求めるテクノロジーによって
閉じたバイオスフィアをモバイルするための。

SYNERGETICS RBF 1975

内部の反転

甲殻類の筋肉というタンパク質から形成される
テンション材は殻で保護されてつねに内部化されている。
テンセグリティ構造においてはテンション材は外部化されている。
ロボットは前者のタイプだが、
間接部にギアまたはジョイントやケーブル、
ベルトどの伝導機構を内蔵する。
テンセグリティは伝導機構を反転させる工学を生む。

伝導機構を内蔵する甲殻類

内的な実験(imperiment)

科学的実験は、experimentであるが
直観による内的な実験はimperimentである。
ベクトルの方向性を変えると自らを危険に晒す行為となる。
シナジェティクスは、
内的な概念モデルと外的な実験モデルとの相互作用から
自然の原理に接近する。
この実験は経験(experience)の前駆体(imperience)になる。