シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

反転するリダンダンシー

テンセグリティ球においては、リダンダンシー、
すなわち想定される最低限の負荷と要求される最低限の性能に対し、
それより多めかつ大きめに設計されたこれまでの「余裕」や「余地」は反転する。
より大きい直径のテンセグリティ球の構成要素を
より細く軽くする自然の非物資化の過程と実在によって。

疑似無重力圏で形成される放散虫のテンセグリティ構造においても
地上のリダンダンシーは反転する。

エンジニアリングの起源

エンジニアリングの起源は海にある。
浮力の利用はアルキメデスの法則の発見よりも遙かに先行するが、
岩石での浮遊は不可能であった。
巨大なテンセグリティ球は穴だらけでも大気圏を浮遊する。
浮力の数学的計算方法よりもつねに
自然科学的な法則の発見が先行する。
地球惑星ではそれ以上はできない。

クラウドナインー浮遊するテンセグリティ都市 RBF

脳を欺す概念

誰でもある発見をした時は、単純な喜びに包まれるだろう。
もしそれが明日まで持続するなら真に新しい発見とは言えないのだ。
脳を欺し続けていた概念を破壊することが
如何に困難であるかが熟考されなかったのであれば。
それまで学習した概念が自分の脳を
どれほどコントロールしているかを想像することは
発見と同じように困難だからだ。

共振から共鳴へ

地震の揺れの周期と建物の固有周期(建物が1回揺れる時間)が一致すると
建物の揺れは増幅される。
この共振作用は建物を破壊する。
外力の分散機能が構造を共鳴させるテンセグリティは、
共鳴振動によって構造をより強化する。
原子核が固有の周波数の電磁波と相互作用した結果
共鳴振動を引き起こす核力に変換されるように。

30struts-Tesegrity シナジェティクス研究所 制作
張力材は連続した一筆書きのネットワークを形成する。

構造の自律性(system autonomy)

強制と恐怖によって国家経済の安定化を図るために
宿主をゾンビ化する民主主義と
生活を安定させるために暴動を起こす民主主義には、
予め治安部隊が組織されている。
人々の自律性による権力の民主的な執行はほど遠い。
生命の先験的な自律性はあらゆる構造から周到に排除される。

宇宙の神秘

科学を成立させているすべてを教育することはできない。
用例に基づいた専門化された技術と科学的な公式に矛盾しない
どこでも再現可能な方法のみを教育できる。
科学的発見に導く宇宙の神秘は科学教育の対象ではない。
シナジェティクスの教師は学校にいないばかりか人格を持たない。

複製される螺旋体(Polyhelix)

捻れたリングまたは
表裏のないメビウスリングはDNAの複製には最適である。
DNAの複製システムが閉じたリングだから。
プランクトンの形態は
DNA自体が縺れないために効率的に伸縮する
エンドレスな円環構造の再現なのだ。

数学的原理は自然が包括する。

珪藻の螺旋またはメビウスリング状形態

DNA+RNA(D−Loop)

シナジェティクスの多頂点体(Polyvertexia)

他者の不注意よりは自らの不注意を見分けるには視点移動がいる。
さらに、間違いを発見する訓練方法から
間違いを発生させてきた社会的・歴史的な概念、
およびその形成条件への批判力は生まれない。
それは概念の牢獄からの脱獄に匹敵するからだ。
プラトンの多面体から
シナジェティクスが多頂点体(Polyvertexia)に変換するまでに
数千年が経過している。

ベクトル平衡体は、動的均衡のプロセスを可視化した最初の多頂点体(Polyvertexia)である。

SYNERGETICS RBF 1975

真実と事実が交差する網膜へ

超高精細4K・8KのTV映像は、現行の解像度の最大16倍で
すでに網膜の解像度を超える。
優れた解像度は真実を再現する度合いとは比例しない。
虚偽の追従者たちは美的で高価な表現手段を愛好する。
もはや映像は可視的な外部の編集ではなく、
真実と事実が交差する網膜への絶えざる剥離手段なのだ。

樹木のテンセグリティ構造

強風には、針葉樹よりも広葉樹や常緑樹が耐える。
葉の全表面積と無数の枝で風速を減速させながら
幹から分岐した小枝で外力を全方向的に分散する。
導管内の水分子どうしの間には凝集力が働いて導管内の圧力が上昇し、
導管師管が集合した束に圧縮力と張力の機能が形成される。


Les spectaculaires arbres tordus de Slope Point