すべてが変化しないで
部分的に変化する全体は存在しない。
人間は同時的で非同時的に
全体が変容する自然をほとんど受容できない。
緩やかな変化のパターンのみに自然を感じる。
経験的に捉えられない急激な変化は破壊的に感じる。
自然に異常気象はない。
すべてが変化しないで
部分的に変化する全体は存在しない。
人間は同時的で非同時的に
全体が変容する自然をほとんど受容できない。
緩やかな変化のパターンのみに自然を感じる。
経験的に捉えられない急激な変化は破壊的に感じる。
自然に異常気象はない。
時間と経験のすべてを含む変化は複合的で包括的である。
寒波と猛暑が連動するパターンが存在する。
冬期に北極振動が増大すれば
北半球の高緯度・中緯度地域で異常高温が起きる。
北極振動(Arctic Oscillation)
外気温37度でも雑草の表面温度は30度前後であるが、
畑の土の表面は50度以上になる。
ホースで散水すると葉の温度は急激に24度まで低下したまま長時間維持される。
土の温度は一時的に低下するがすぐに元に戻る。
気孔の開閉による冷却機能は葉を乾燥から防御している。
考えたこともないことは考えない。
発見したいことは発見できない。
しかし、概念を定義するために
どのような方法でモデル化するかという操作を通して
モデリングしていると、
モデリングしたこともないモデルが発見できる。
この効果的な操作主義的な方法は学校では採用されていない。
アイアンシュタインの思考法はまだ理解されていないからだ。
聡明なアイデアかどうかはそれを聞いた人が
アイデアを模倣して自分のモノとして他人にプレゼンすることで
その効果を確認できる。
しかし、原理の発見者から原理が改善する必要性を超越している
メタフィジックスを理解できたなら、
原理から無数のデザインが驚くほど自在になるだろう。
昆虫と雑草と微生物との共存から始まり
土と水と光との調和から生まれる庭の香りによって
庭から風と空との境界が消えていく時、
栽培するために耕された農地よりも早く
庭に穀物、野菜、豆、芋、果樹がやってくる。
この重さのないシステムの働きはどの作物からも推測できない。
風と空との境界線(居谷里湿原)
局所的な気象も大地も動く。
空間に関する静的関係よりも時間に対する動的関係から
より大きなパターンを見る抽象能力がある。
谷や沢にある神社は存在しない。
人間の干渉をすべて停止した時、
自然が支持する潜在自然植生を予測できるのは
パターンの包括的関係に基づいている。
ビーバーは淀まないテクノロジーを選択する。
決壊しても広葉樹で再生できる。
大気圏と水圏を結ぶすべての分水流を堰き止める
淀んだテクノロジーは存続できない。
宇宙自体が再生的に変換するテクノロジーである。
宇宙に存在する局所的に複合したテクノロジーを人間は組織できるが、
宇宙に対して加算するテクノロジーは何もない。
発電用ダムで堰き止められた水はどこも濁っている。
水流を失った貯水の酸素不足を好む微生物によって腐敗し始めている。
気候条件によって水温が上昇した湖底から大量にメタンガスが発生する。
浄化機能のない過剰な貯水で水力発電しても温暖化は解消できない。
大規模な湖底の腐敗