テンセグリティ」カテゴリーアーカイブ

浮遊する自律構造

放散虫はこの皮膜なくして捕食できない。
皮膜によって内部と外部を形成すると同時に、
全方向的に構造の強度と向上させて
海中を自在に浮遊できる自律構造を形成する。
この疑似重力圏の皮膜テンセグリティを拡大しても
大気圏では自律した構造にはならない。
重力によって構造の相似率は失われる。

https://footage.framepool.com/ja/shot/969776483-radiolarian

移動する裏庭

すべての裏庭は後ろ向きにある。
水、食料、エネルギー、シェルターを
統合できるライブ場所として
世界中の裏庭は移動し続ける。
上・下水道と電気のインフラと結合した
表向きの建物(不動産)を陳腐化するまで。
移動する裏庭は火星でも最適化する。

蝉は夕方裏庭の樹木に移動し日没後に羽化を始め、
敵が来る朝までに飛行できる。

客観的に変わる

時代は変わるように見える。
時代を外部から見れば歴史になり、
内部からみれば出来事になるという考えが刷り込まれる時。
人間は行動によって客観的になる。
発明は物質化によって環境を変える。
産業は経済を変え、
最後に時代が客観的に変わる。
テンセグリティが住む場所を変えるように。

樹木を構成する導管は、水分通導と機械強度の二つの機能を形成する。
樹木は内部に水を持った圧縮材を有するテンセグリティ構造である。

制作 シナジェティクス研究所 梶川 泰司 2019

梅雨の焚火

雨が降っていても
森の豊富な倒木で大きな焚火を始めよう。
熾火と灰があれば夜明けまで燃えるから
金星を追っていく前に、
群れから遊離できるシェルターから
遠いコロニーを思い出す。
酒を飲み交わす以上に酒が創れるように
水とエネルギーと食料を消費する以上
生産するコロニーを。

雨天の焚火は爽快だ。水分は瞬時に蒸発する。

科学的真実は教育できない

科学を構成するすべての真実は教育できない。
科学論文などに引用される公式について教育できるにすぎない。
既知となったすべてのシナジェティクスモデルを再現する場合でさえ、
シナジェティクスを構成するモデル言語を
秩序づける峻烈なメタフィジックスは教育不可能である。

SYNERGETICS RBF 1975
Minimum of Twelve Spokes Oppose Torque: Universal Joint:

より重要な部分が存在しない自然

ウランは水素原子がなければ誕生しなかったが
ウランは水素よりも重要とは言えない。
人間はどんな部分からも全体を推測できないが
自然にはより重要な部分が存在しない。
テンセグリティは
より重要な部分が存在しない現実を
視覚化した希有な宇宙の構造モデルだ。

『コズモグラフィー』シナジェティクス原論
バックミンスター・フラー著 梶川 泰司訳 白陽社 2007

非物質化(エフェメラリゼイション)

部分を結合した全体ではなく故に全体を部分にも分割できない時、
全体システムの働きは非物質化されていく過程に存在する。
しばしば神秘と区別できない純粋な構造原理の物質化によって
通常の構造物の500分の1以下になる時、
テンセグリティと呼ばれる。
安全で経済的構造は発見されたのだ。

展開型テンセグリティ構造 直径11m 
シナジェティクス研究所 構造デザイン  梶川 泰司

より重要な部分が存在しない構造

すべての危機は、
より重要な部分を専門家に委任してしまう社会構造が引き起こしている。
より重要な部分をシステムからすべて排除したテンセグリティシステムが
宇宙に存在することが70年前に発見されたにも関わらず、
未だに社会構造化されない。
大多数がより重要な部分を委譲できる自由への幻想が続く。

放散虫 
疑似無重力圏内で圧縮と張力の動的な相互作用で獲物を捕獲する時に、
圧縮材が損傷しても、テンセグリティ構造は、全体の自律性を維持できる。

シナジェティクスのモデル言語

言語学の世界では日常会話レベルの英会話は850語程度で成立する。
しかし、大学入試では6000語が要求される。
シナジェティクスのモデル言語は、僅か3つの視覚言語から形成される。
点、線、面のみである。
シナジェティクスは、テンセグリティモデルでさえ、
5歳児のこどもに理解できる
最初の科学言語から形成されている。

こどもでも20分で完成できる最小限の球状テンセグリティモデル 
もっとも正確に調律されたテンセグリティ教材モデル
 デザイン シナジェティクス研究所