家賃を払うと遊べない。
家を買うと仕事が辞められない。
この生存問題を扱うと専門家になれない社会を生きている。
「ゼロ円ハウス」は建築家が考案した妄想だ。
エネルギーと上下水道のオフグリッドを実現するテクノロジーによって、
地球上の膨大な裏庭でのサバイバル方法が存在する。
「デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ
人々を大地に固定する土地資本主義
航行する船の価格に海域は含まれない。
高速で移動する飛行機の価格に空域は含まれない。
植物の光合成システムに
太陽系の受光料または光速移動代は含まれない。
大地に固定されて安定する住宅には
未だ土地代と固定資産税が含まれている。
建築家はもっとも時代遅れである。
動く裏庭
災害時のアウトドア・テントは水平な床もなく、
紫外線に対して短命である。
車に住めないようにアウトドア・テントには住めない。
テンセグリティ・シェルターは、
バイオスフィア内部で半永久的に使用される。
テンセグリティ・シェルターは
裏庭の動くミニバイオスフィアである。
モバイル生活器(シェルター)
自然からその構造が破壊される毎に
より太く、重く、高価にして強化されただけだった。
より軽くより安全で安価にするテクノロジーは
より高速で移動する構造体、
またはそのビークルに採用されただけである。
モバイル生活器(シェルター)なくして
この惑星での個人用の遠隔技術は完成しない。
「生活器」は「武器」の反対称的概念
張力の反対称的概念は圧縮力である。
張力材の反対称的概念は圧縮力材である。
圧縮力材ではなく、
圧縮材という言葉で代用される限り、
言語の不在から純粋な構造は構築できない。
武器の反対称的概念は生活器であるが、
移動型テンセグリティ構造は、
武器を溶かしても生産できない。
共鳴テンセグリティ構造
テンセグリティの機能は形態から認識できない。
落下しても破壊されない時、
テンセグリティの強度は素材から予測できない。
素材を高度化してもシナジーが向上しない時、
テンセグリティは軽量化の度合いから判断できない。
その澄んだ共鳴音を聴かない限り
安全でも美的でもないのだ。
放散虫は、水中の疑似無重力空間で共鳴している。
共鳴はサバイバル機能に違いない。
情緒からシナジェティクスの直観までに
節分が過ぎて春めいた午後の縁側で、
今頃友人は散髪している。
その縁側の前頭葉は外部宇宙から誘導されやすい。
縄文の情緒からシナジェティクスの直観までに
数万年が経過した。
散髪が済むまで、栗木の傍の裏庭シェルターの透明な南側で昼寝しよう。
太陽の輻射熱が206個の骨を通過する時の心地よい電磁誘導と共に。
SYNERGETICS RBF 1975
Four Axes of Vector Equilibrium with Rotating Wheels or Triangular Cams:
彫刻家ケネス・スネルソン
生活空間としてテンセグリティは危険すぎると考えたスネルソンは、
テンセグリティの自律的な外力分散システムや付加的でない
自然のリダンダンシーに対して無関心なまま、
テンセグリティ彫刻を作り続ける間に、
彼の60兆個の細胞は安全なテンセグリティ構造を
既に採用している現実が発見された。
レシピ(recipe)とは受け取ることである
レシピは秘法の集積かもしれない。
料理は見えない生化学反応の連続だ。
知識もまた同じである。
相互作用する順序やタイミングを無視すると、
かなりまずい結果になるだろう。
知識も複雑な生化学反応をする。
レシピ(recipe)とはreceiveであり、受け取ることである。
しかし、思考とは受け入れることではない以上、
思考のレシピは、存在しない。
思考の自発的な生化学反応は、個人の経験から生まれる。
科学の探求方法さえも編み出す動機
優れた着想を練り上げるための
科学論文の記述方法のウハウなどは
専門分化に従事する専門家たちの自惚れである。
原理の発見者とその概念化におけるパイオニアには、
論文審査や熱狂的な投稿とは無縁な段階がある。
シナジェティクスは、純粋科学における
探究方法さえも編み出す動機から始める。