インフルエンザウィルスの直径は80-120nm
プロセッサの配線の太さの最小は32nm
しかし、ウィルスの核酸RNAはもっとも細い。
そのDNAは直径2nm(nm=100万分の1mm)
自然のテクノロジーは
まだ複製できていない。
プロセッサの配線は
RNAのように螺旋ではなく、まだ直線だからだろう。
☆<自然は最短距離に直線を使わない> 梶川泰司
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捨てられるモノと機能について
いま日本中から使われなくなった
しかし、優れたボール盤や旋盤が
より増加している話を友人から聞いた。
捨てられるモノの機能は
ほとんどは壊れていない。
捨てるとは所有権の放棄であるが
機能の飛躍的な移動の始まりでもある。
修理するボール盤や旋盤の道具だけで
ガレージでも耐久性30年のシェルターが作れるが
そのシェルター自体は
まだ捨てるほど製造されていない。
無数の個人が自由により移動するためには
最初のシェルターの所有権が譲渡され
あるいは放棄されなければならない。
世界中の中古車が
新車よりも移動しているように。
森でさえ
世界人口の加速度的な増加は
より都市に定住したからではなく、
農村部から都市へ、
そして都市から都市へ移動する人々が
移動しながら海岸部で増加する現象である。
森でさえ
樹木が非同時的に移動した結果だ。
実際、かつての森も海岸線まで達していた。
ーーーーーー他の大陸を求めて
反定住時代
20世紀の後半から
田舎の過疎化する傾向にある村落
つまり高齢者がより移動しない社会構造では
定住者を募集してきた。
人々を固定したいこの願望こそ
過疎化を加速している原因の一つだ。
第3次産業革命後の都市部の大多数は
平均3年に一度引っ越しをしている。
一時的な停泊こそ、21世紀の居住方法である。
消費税と付加価値について
消費税は外部から調達した原材料やサービスのコストを差し引いた
<付加価値>に着目して課税する間接税として概念化され
第2次世界大戦後の工業先進諸国(フランスが最初)から導入されてきた。
税収奪のためのもっとも効果的な対象は
工学(21世紀からは遺伝子工学)における
加速度的に増大している<付加価値>である。
それはアップルがIT革命において
ソフトウエアだけではなくハードウエアの工学的開発を
つねに怠らなかった理由でもある。
受動的抵抗について
受動的なすべての抵抗は
人間のための生命維持装置システム(shelter+energy+food)の
生産を拡大しなかった。
より受動的な生活を拡大するためのシステムが
これまでになく積極的に開発されている。
続)iphoneについて
適者生存(=survival of the fittest))のためのカスタマイズから
生存に有利なものが生き残りの道具に方向性を与えるのは
独創的なデザイナーよりもユーザなのである。
それは自然が自ら採用した生き残り方法、
つまり、自然選択(=natural selection)に
より接近している方法なのである。
iphoneについて
その<形態は機能に従う>ようにデザインされなかった
最初の工業製品である。
無数のアプリが言わば自然選択(=natural selection)できるシステム上に
置かれているという前例のない革命がまだ十分に言語化できていない間に
ついに、それまでの押しつけがましい機能や
専門分化しすぎた無駄な機能を
ユーザが個別に排除できるようにデザインされていたのである。
インストール時のハードウエアとソフトだけの従来のカスタマイズ(=改造)は
すでに陳腐化されていることに気づくだろう。
モジュールについて
モジュールは
分断化からは生まれない。
断片化された超専門分化からも生まれない。
原子は再生的でもっとも統合された
最古のモジュールである。
再生的にデザインされ生産性の高い人工物は
モジュールから構成されている。
その場合、各機能を再現できるモジュールの内部は
ブラックボックスでもかまわない。
かつて原子核構造が人類にブラックボックスであったように。
独創性
独創性を獲得する秘法は
独創性のなかった人しか知らない。
その秘法を実践できる現実に
遭遇する神秘に無関心だったから。