トリムタブ」カテゴリーアーカイブ

展開型テンセグリティ構造 直径11m(1995)

阪神大震災の直後、シナジェティクス研究所は5ヶ月間で
コミュニティ用の生活器のための
直径11mの世界初の展開型テンセグリティ構造を開発した。
アルミ合金パイプ 全重量250kg

1995年バックミンスターフラー生誕100年祭(ニューヨーク)で展示された
展開型テンセグリティ構造モデル(直径200㎝)
『宇宙エコロジー』バックミンスターフラー+梶川泰司 著 美術出版社 2004
p352から引用

より鋭敏に共鳴するテンセグリティ構造

テンセグリティ構造はジョイントレスだ。
連続したネットワーク全体が超軽量化のジョイントになる。
強い衝撃を受けてもテンション材が破断しないように、
外力を回転運動で効果的に分散するテンセグリティ・ジョイントによって、
より鋭敏に共鳴するテンセグリティ構造を発見した。

Rezonated 30-struts-tensegrity
シナジェティクス研究所 制作 2007年

無人機の主翼デザイン

植物の種子の浮遊する機能や飛行する形態から彼らの移動能力が想像できる。
アルソミトラマルロカーパの種は最大級の翼果で長距離を飛散する。
航空力学に基づいた初期の無人機の主翼デザインに類似している。
各果実は300~500枚の翼の格納庫である。
超軽量の互いに異なった無人機が着陸した場所に森が始まる。

アルソミトラ・マクロカーパ 森の高い樹木に支持されるウリ科のつる性植物
http://www.marcheaozora.com/?pid=117756537

KAJIKAWA Band=表裏がないシナジェティクス・モデル

一つの円は、360°である。
二つの円は、720°で統合されないように互いに干渉する。
ロープを使用して、連続した2つの円を描くことができる。
一つのノット(瘤)の内角は、360°である。
連続的に二つのノットを形成すれば720°のノットが可能になる。

私は、2つのノットの始点と終点を結合して
物理的に統合すること(linking)に挑戦したのである。

正4面体の内角の総和は、720°である。
1989年、ついに正4面体の各稜線を中央線で切り離すと、
連続した捻れた(twisting)一つのループに還元されることが発見された。
また、二つのループを連続させて規則的に捻れた一つのループから、
一つに統合された正4面体に変換できることも実証された。

KAJIKAWA Bandは、
ノットが他のノットまたはノット自体を消滅させるための新たな空間構造である。

KAJIKAWA Bandは、正4面体状ノットに変換されたトポロジーモデルである。
KAJIKAWA Bandは、外部と内部を形成する最初の720°のノットである。

正4面体状のKAJIKAWA Bandは、表裏のある捩れたループ(twisting loop)に内在された
表裏のない初源的な最小限の捩れ構造(primary twisting structure)である。

☆シナジェティクス教材 KAJIKAWA Band 販売開始
https://www.tensegrity.jp

表裏がない捩れ構造におけるシナジェティクス・モデルの生成

包括的ダイエット型省エネ暖房装置=コタツ

寒冷地の炭火の掘りコタツの内部は60度の高温だ。
零下20度の真冬の暖房は
室内の空気の温度を高めるだけでは不十分だった。
コタツは除雪作業で濡れた衣服を乾燥させる
優れた省エネ乾燥機にもなるが、
人間の体の70%が水分で構成されているため、
炭火の遠赤外線によって水分子をより振動させて
血管の拡張と血流さらに代謝を向上できる。
最終的に老廃物、尿酸、脂肪、乳酸などを
排泄させる包括的なダイエット型省エネ暖房装置、
つまり小さな太陽だ。

他者の助言=Think different

他人のアイデアとの違いを求める行為から
独創性は生まれない。
独創性は自己の無数の経験の秩序化に関わっている。
その結果、どんな他人のアイデアにも
似ていないアイデアが生まれるのである。
「Think different」は
物事を変える行為を外から見た時の
他者の助言だ。

縮小モデルの機能

デザインサイエンスで原寸大モデルを制作する時、
クリティカルパス法を採用する。
原寸大の前に作成される縮小精密モデルでは、
現実の機能のすべてが物質化される。
つまり、縮小モデルで起こることは原寸大モデルでも再生される。
シナジー作用は縮小拡大操作の影響を受けないからだ。

酵素玄米

友人とは最近何してるよりも何を食べるべきか
レシピ以前の信頼できる食材の会話になりがちだ。
自然農をする友人は玄米に小豆と塩を入れ圧力鍋で炊いて
3日以上保温器で熟成させる酵素玄米を食べたことがない。
何かを考えたり作ったりするには何かを食べる実験から始まる。

3日目から酵素が活性化し食感も急変する

https://okomeya.ti-da.net/e4265662.html

分節構造の寝袋(シュラフ)

身体は背骨の構造のような反復する体節からデザインされている。
脊椎動物の分節構造を形成するモジュールが体節である。
体節は、自らの形態だけではなく、隣接する神経組織との相互作用から
神経節や神経ネットワークに影響を与えている。
過剰な剛性や柔軟さを回避できる階層的なシナジー構造に飛躍する。
断熱層の体節からなる寝袋は
バックミンスター・フラーが70年代に最初にデザインした。

ウェスタンマウンテニアリング バイソンGWS
零下40度の極寒用シュラフ

真実と事実が交差する網膜へ

超高精細4K・8KのTV映像は、現行の解像度の最大16倍で
すでに網膜の解像度を超える。
優れた解像度は真実を再現する度合いとは比例しない。
虚偽の追従者たちは美的で高価な表現手段を愛好する。
もはや映像は可視的な外部の編集ではなく、
真実と事実が交差する網膜への絶えざる剥離手段なのだ。