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緩慢な死の歴史

核兵器開発と直結する放射線に関する研究にたずさわった
アメリカと日本の科学者が、もっとも重要視し対処してきたのは、
放射線被曝による人間の緩慢な死に対する事実と
その恐怖が広がることであった。
最悪の不幸が決して起こらないためのテクノロジーは
虚偽のために使われ、
不幸を予期するテクノロジーは
いまでも戦時よりも平時での悲惨な出来事を傍観している。
メディアは決してその緩慢な死の歴史を報道しない。
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米国科学アカデミー(NAS)が1946年に
原爆被爆者の調査研究機関として設立した
放射線影響研究所(放影研:元ABCC、原爆傷害調査委員会)と
その科学諮問委員であった理化学研究所は
放射能安全神話に奉仕する最初の科学者たちを組織している。

配当金

世界中で利用される製品を開発するよりも
原子炉がメルトダウンしなければ、株価は戻らなかった。
思考力がなくとも、配当金と補助金で暮らす人々を増やすシステムを
求めているのは、21世紀の新しい<群れ>である。

再稼働

放出され続ける放射性物質の情報に関して
知的な人は過剰な懐疑心に囚われているが
大多数は単純すぎるほど無関心で暮らしている。
悪意のある動機によって事実の歪曲に
気づかなくさせるテクノロジーこそが
大多数をコントロールできると信じているグランチの下部組織、
例えば、東電の株主である独占的報道機関(=NHK)に
受信料を払い続けている
その愚かな大多数を生み出すシステムは
もはや政治的とは言えない。
この無意識的なエネルギー源こそ
だた生きているだけの<自由からの逃避>を形成しているのである。

緊急時の危機

すべての作用は反作用を受けるだけではなく
非同時的にそれらが合成された結果を次々に形成する。
その結果は最初の反作用とは明らかに異なっている。
緊急時の最大の危機は
無数の反作用だけを想定している平時の危機の概念にある。
真の危機とは、自然からではなく
部分から推測できない人間の無知にある。

生活

生活費を稼ぐ仕事によって
愛することを忘れてしまうのである。
それは好都合な逃避なのである。
しかし、死は愛よりもすべての逃避を否定する。

空虚

経験には
他人の知識が含まれる。
そして、噂話や会議や儀式までも。
こうして経験は次第に
空虚で満たされていくのではなく
空虚から逃避する方法を巧妙に蓄積しているのである。
死は儀式によって
無からさえも逃避していくのである。

同期(シンクロ)

仕事は二分されてしまった。
座って仕事するインドアか、
立って仕事するアウトドアかで。
学習が文系と理系に二分されたように。
仕事も学習も二分されるのが
専門分化の始まりである。
学習も仕事も群れと同期(=シンクロ)し過ぎている。
さらなる反復と進行によって、
自発的な動機(know-why)と同調できないままに。
同期(シンクロ)は、爆破するよりも簡単なモラルだ。
例えば、同期によって
放射性物質を意図的に混ぜた食品を
救済のために食べる人々を慈悲い市民とするモラルが生成できる。
記号化されたモラルからの離脱は
群れと共に反復と進行(=シンクロ)しないことから始まる。
この単純な行為に変換するプロセスは
まだ記号化されていない。