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統計学

この200年間の産業化によって
生活水準が高まれば高まるほど
出生率は下がってきたが
原子力テクノロジーを
国家が独占管理し
電力会社が利権を独占すればするほど
生活水準と出生率は共に低下する。

落葉樹の賢者の根には
ミミズの賢者がいる。
鳥が賢者の実をついばむのは
賢者たちを森の外に運ぶためだ。
森は
半減期よりも早く
賢者のネットワークで
セシウムを分別している。
賢者を自負する人間が行動する前に。

続)生物保育器

原子力テクノロジーの未熟さというよりもむしろ
富める人間たちの不誠実さによって
せっかく人類が獲得した
貧しくとも気楽な人生が
大多数の人々から奪われたことだ。
気楽な人生こそ
地球誕生から46億年間に生じた
生物における大転換だったはずだ。

磁場産業

地球の磁場にとらえられた陽子と電子からなる
ドーナツ状にとりまいた<バンアレン帯>が有している、
「太陽風から地球を防御する」機能が発見されてから
僅か半世紀しか経過していないにもかかわらず、
奇しくも人類は
大量の放射性廃棄物(プルトニウムなどの同位元素)から生じて
ほぼ永久に大気圏内を周回する<放射線帯>を、
地球の磁場の内部に閉じ込めてしまった。
これらはすべて、
税金によって軍事化され、産業化された結果だ。
☆磁場の多層ドーナツ構造によってバイオスフィアは太陽風から防御されている。
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☆第2次世界大戦中からバンアレン帯を構成する内部帯の
さらに内部(=大気圏内)を周回する
新たな<放射ベルト>が形成されてきた。

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言語

希望のない恐れから
若者の愚痴さえひからびてしまった。
最初に見えない兵器で破壊されたのは
細胞ではなく
われわれの言語だった。
富の合法的な略奪だけではなく
生存の目的を奪うために。

タイムラグ

すべての動的平衡にはタイムラグが存在する。
食事によって摂取される放射性セシウムの量と、
体内の放射性セシウムの量との間には平衡状態が見られる。
摂取された7%が最初の一週間で、10%が2週間で
そして、ついに43%が母乳中に分泌される
動的平衡状態が形成される。
放射性セシウムは
生命に対して致命的なタイムラグを形成する。

軍産複合体(=Military-industrial complex)

「第二次世界大戦以後、
アイゼンハワーによる〈軍産複合体〉が開発してきた、
現金と引き替えに全宇宙から真の富を奪うためのシステムには
「原子力発電システム」と
「金融クレジット・システム」の2つが含まれていた。
不可視の技術的ノウハウの、
膨大な目録を利用するグランチにとって、
地球上のすべての富の合法的な収奪以外に
彼らの目的は存在しない。
こうしたグランチの態度に憧れる、
将来性のあるほぼすべての理系の大学生は
まぎれもなく就活に勤しんでいる。
つまり、この彼らによる進路選択自体が、
理系の科学主義が上述のグランチによる利己主義を採用し、
増殖してきたにすぎないということを証明している。」
『グランチ』バックミンスター・フラー 1983 (梶川 泰司 抄訳)

<絆>とは語源的には
犬や馬などの動物を繋ぎ止めておく綱のことだ。
放射性物質の渦巻く圏内に
無数の人間たちを動物のように
繋ぎ止めるための道具だ。
そのすべての<絆>を断ち切らなければ
被曝するばかりだ。

科学的確率

格納容器からメルトダウン、またはメルトスルーするような
放射性物質を閉じ込められない事故が発生する可能性の試算が、
10万年に1回だとしていたテクノロジーの絶対条件は、
それが半世紀間に3回もすでに発生することで
科学的に完全に破壊された。
(このテクノロジーでは、
日本の1カ所の原発でほぼ同時に4基が爆発した場合は、
「1回」としてカウントすることになっている。)

現実

知ろうとしない生活を
買う生活に慣れてしまった。
誰も買わなかった
たった一人の悪夢が
1億人の現実を変えたのである。