ある元素の放射性が半分に減るまでの時間は
その元素の原子の数が半分に減るまでの時間だ。
これが物理学の半減期。
「ヒロシマノート」カテゴリーアーカイブ
無秋
一雨毎に秋になる季節は
もう帰ってこない。
大気に浮遊する粒子も
雨に
そして
大地の収穫に
混ざるから。
大地から
奪うばかりで
いったい
何を学んだのだろうか。
超ウラン元素
セシウムには1ヶ月で慣れたが
プルトニウムは、慣れる前に死ぬ。
教育の目的
これからの教育の過程には
内部被爆をできるだけ回避するための
様々な方法を探査する以上に
そのいかなる目的も存在しないだろう。
安全な環境に生存できなければ
教育も存在しえない。
すなわち、
可能な限り被曝しないこと自体が
教育目的となるのだ。
少なくとも
今後一世紀間は
変わらないだろう。
(続)被曝者へ
名前は、
現実を内部に再現する。
被曝者へ
原爆症とは
原子爆弾による被災によって生じた
健康障害の総称である。
3月の原子炉爆発によって生じた
健康障害の名前はまだない。
原子爆弾被爆者への
援護に関する法律(平成6年法律第117号)ができたのは
原爆投下後から半世紀後のことだった。
しかし、この法律が成立したのは
あきらかに
損害賠償の該当者がほとんど亡くなってからだ。
人為的かつ歴史的な
この大規模の被曝には
まず病名が必要だ、
医療詐欺師に命名される前に。
車両被曝
地下鉄に乗っても
誰かの手荷物以上に
車両自体から被曝する。
食品の被曝で生命の危機に至るが
情報不足でも大量に虐殺できる。
ニュートリノ
ニュートリノに
質量があることは
物理学者以外にもいち早く知られた。
しかし、
あらゆる知識のなかで
被曝に関する知識が一番遅れている。
ニュートリノも被曝に関する情報も
つねに自分たちが支払った税金で
運用されているにもかかわらず。
3.11とは何か
学ぶことへの恐怖からはじまり
働くことへの恐怖を
そして
知ることへの恐怖を
人間に刷り込むシステムが
再起動した日だ。
放射性物質を食べる恐怖を
忘れさせるために。
被曝医療
被曝後の遺伝子情報は
被曝者の著作権に属する。
けっして無料診断の採血と
交換してはいけない。