エネルギーからの自由を獲得する前に、
1日154兆ベクレルの
放射エネルギーに閉じ込められてしまった。
「ヒロシマノート」カテゴリーアーカイブ
エネルギー奴隷
拡散する放射性物質にも
妥協することなく適応した結果、
ガイガーカウンター付き
携帯電話が必要となっている。
きっと
いつでもどこでも
どちらも鳴りっぱなしだろう。
会計学
原子核構造が不安定な
ウラニウムやプルトニウムにも
半減期という自然のエネルギー会計学が存在するが、
原子力発電システムには
どんな会計学も存在しなかった。
原子力安全・保安院=経済産業省が
<想定外>という
けっして破綻しない
ジョーカーを発明したから。
最近、このジョーカーは
作業員が放射線にさらされた場所で
法の制約を受けずに作業できる時間にも行使された。
究極のラジエーター(Radiator)
原子炉の下部構造は
都市の地下に埋設された
上下水道のような
醜い迷路に近い
配管ネットワークを抱きかかえている。
核分裂から過剰な熱エネルギーを
排熱し続けている
この巨大な放熱器=ラジエーター(Radiator)は
驚くほど短命だ。
廃炉までの原発の寿命は
世界平均22年である。
量産されるジャンボジェットの
開発ノウハウにくらべれば
原子炉はつねに
受注生産型のプロトタイプ(=試作機)にすぎない。
この試作ラジエーター(Radiator)は、
爆発すると
放射性物質の放射エネルギー(radiation)を放射し続ける
究極のラジエーターに変貌する。
風向き
高濃度の放射性物質を含んだ水を
クリーニングするテクノロジーは存在するが
風向きを変えるテクノロジーはまだ存在しない。
しかし、
放射性物質を含んだ風向きを予測する
システムはすでに存在するが
気象庁はまだ公開していない。
最大のエネルギー源
原子力エネルギーに依存して
快適なライフスタイルを選択している地球人は
主に北半球の先進産業諸国に属している。
(南半球のブラジルには唯一の原発がある )
地球上の表面を覆う全生物の80%は
人類ではなく、昆虫である。
彼らの地球の最大のエネルギー源は
原子力エネルギーではなく太陽にある。
人類の快適なライフスタイルとは
北半球に属する電力会社の作り出した幻想に近い。
あまりに局所的な
テクノロジーの段階に押しとどめるための
幻想によって
人類の遺伝子情報が破壊される以上の
悲惨さはないだろう。
被曝前線
私のスタジオの周囲の桜は
やっと開花し始めた。
桜前線は
積算温度の等しい等高線からデザインできる。
桜の開花が
積算温度で予測できるように、
発がん率は被曝量の日々の積算で予測できる。
この被爆量の積算から
<積算放射線量>の等しい等高線がデザインできる。
発がん率を科学的に予測した
被爆前線は
視覚化可能である。
生存には
もっとも重要な気象データになるだろう。
無限化
安全性を求めた原子力発電所の総重量は
他のどんな発電方法よりも
より増加する傾向があった。
メルトダウンした原子炉を廃止するまでの
物質の総重量は
ほぼ無限化されていることが再び証明された。
機能を達成するための道具の総重量を
計算できいないテクノロジーは
時代遅れのテクノロジーである。
あるいは
土地資本主義の末裔たちのデザインである。
電磁スペクトル
すべての被曝は
人間のいかなる感覚をもってしても
直接には感知できない領域にある
電磁スペクトルという
<現実>で行われているのである。
宇宙は
この<現実>の99.9%を
原子炉内ではなく
大気圏外に分離したのである。
平均的革命
人類にとって
それゆえに、
すべての生命の
外部と内部を分離できる
環境の境界線を
内部と外部から同時に
短時間に、
そして
永続的に、
破壊できる
人類による意図的な人工物は
球状世界を循環し
平均化しはじめた。
そして
隠れるところを失った
粒子と無知は
互いに激しく
いたるところで結合している。
革命(revolution)とは
再び旋回し、回転し
そして、巻き込むことである。
歴史的に
これ以上の人工物による
平均的革命は存在しない。