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幸せな孤立

不確実で安易なものを求めた結果
確実な土や空や空気を数世紀分も失ったが
群れずに自然につながることができるのが
真のテクノロジーである。
この幸せな孤立を許さないテクノロジーは
まだ不完全だ。

既製品

教師や両親が薦める職業に憧れ
理想とする人生を達成しようと努めるが、
それらはすべて量産された「思考形式」という
既製品の組み合わせからできている。
信念すらリサイクルされた既製品である。

理由vs動機

理由を知らなくても
いろんなことができる人間よりも
いろいろなことをするが
その動機を決して言わない人間のほうが知的だ
と思う社会を作ってしまった。
もちろん社会こそ
理由も動機も決して言おうとしない。

思想家の死

「誰からも非難や批判を受けなくてすむ正義」がインストールされ、
一度は切断されたはずの戦前が
また未来と一緒にやってきた。
戦前がすでに復興しているのは、
復興のために
戦前を復興したからだ。

生きるための学習

学習の要は
学習対象の中にあるのではなく、
その99%は
学習方法の生成にある。
しかし
その方法を生成するエネルギーの99%は
環境整備に費やされている。
そして
その環境整備のエネルギーの99%は
「何をどのように成し遂げたいか」
という動機から生まれる。

続)生きるための学習

その動機の生成には
学校も企業も無関心である。
19世紀的な通勤と通学によって
未だに生きるための学習エネルギーを
奪い続けてきたが、
停電と放射性物質の拡散と循環という間違った理由から
在宅学習と在宅勤務が採用され始めるだろう。