科学史は予測できない発見の歴史であり、
現在も持続している。
発見は論理的に予測できない。
この事実は教育過程にはまったく反映されていない。
予測できない発見への内的な動機付けにはほど遠い。
興味のあることだけに集中する
10才までの爆発的な自発性は科学的に予測できる。
「裏庭(背戸)」カテゴリーアーカイブ
宇宙塵から始まる熾火
夜空にも
宇宙空間に漂う重力的に寄り添った
宇宙塵から始まる熾火が
無数にある。
それらはわれわれの細胞のように
星々と互いに掛け替えられているのだ。
実と虚の星間物質(Interstellar medium)
焚火して夜空が見えるまでに
熾火をこしらえる。
どんな炎よりも輝いているのは
熾火と熾火の隙間だ。
実と虚が入れ替わる時間を生きる。
裏庭が夜空の一部になった時、
熾火は小さなガス星雲だ。
実と虚を繋ぐ星間物質を朝まで絶やさない。
熾火は小さなガス星雲だ。実と虚を繋ぐ星間物質
極小のナノ塵
見えない埃が
数千キロを離れた山と海を互いに交流する過程で、
全世紀からの数千回の核実験が拡散した
放射性物質と混じった極小のナノ塵になり、
トルネード型掃除機で吸引され、
さらに空気清浄機に吸着した瞬間、
この動的な均衡はゴミと呼ばれる。
大気循環(atmospheric circulation)
見えない埃に回帰する
山岳地帯の清流の浅瀬は、綺麗な尖った小石で敷き詰められ、
南洋の小さな諸島は、珊瑚の破片が無数に打ち上げられ太陽に輝く長い白浜で囲まれる。
これらの小石はやがてより小さな無数の砂になり、
そして、数千キロを離れた山と海を
互いにジェット気流で交流する見えない埃を
今や裏庭から想像できる。
珊瑚で囲まれはじめた孤島
早朝の天然酵母パン
天然酵母パンを最初に作ったのは幼稚園の授業だった。
葡萄から酵母菌を培養してパンを作る方法は
子どもの遊びを超えた革命的な知恵だった。
今では酵母と塩と小麦粉は
全自動で生化学的に8時間後に焼き上がる。
パンの香りで目覚める早朝は、いつもその鮮やかな記憶が漂っている。
HBで焼き上がった1.5斤の天然酵母パン
砂糖を入れなくとも多めの塩と小麦粉だけで十分に発酵する
縁側と裏庭に始まる自己教育システム
私が最初に制作したシナジェティクスモデルは、
ベクトル平衡体とテンセグリティだった。
縁側と裏庭でシナジェティクスとそのモデリングで過ごしていた時間は、
20年後、展開型のテンセグリティ・シェルターの空間に変換された。
やがて春の裏庭は自動気象ミニバイオスフィアになるだろう。
1995年バックミンスターフラー100年祭(ニューヨーク)で展示された
展開型テンセグリティ構造モデル(直径200㎝)
http://synergetics.jp/tensegrityblog/
個人教授バックミンスター・フラー
私は、シナジェティクスの探求を始めてすぐに
新たなシナジェティクス原理とそのモデル群を発見したわけではない。
バックミンスター・フラーに会うまで少なくとも5年間は文通していた。
彼から建築ではなくシナジェティクスを
縁側と裏庭で学んだ最初の学生であったことが
後の膨大なクロノファイルから分かった。
テンセグリティ・シェルターの内部 直径6.5m カーボン製
テンセグリティ構造の生活器としての可能性をTHE NORTH FACEの40周年で
来日した創業者ケネス・ハップ・クロップ氏と対話した。
バックミンスターフラーにデザインを依頼したモデルがテンセグリティシェルターの内部に設置された。
シナジェティクス研究所が開発した直径6.5m重量30キロのカーボン製のテンセグリティシェルター
ハップ・クロップ氏と共にテンセグリティシェルターの内部にて。青山スパイラル 2008年
アウトドアにドアはなかった
近い未来よりも
遠い場所に喜びを求めて
人々が移動する時、
アウトドアにドアはなかった。
剥き出しのヒロシマは絶えることはないだろう。
見捨てられたありふれた畑を探して
超軽量の2層ミニバイオスフィアに棲み、
井戸を掘って微生物と共に畑をこしらえる。
裏庭のドアを開けてCosmic Fishingに出かける時、
静かな生活は何処にでも降りてくる。