夜明け前に凛とした冷気で目覚めた時、
南東の空に金星と木星が輝いている。
次に土星が、遂に太陽が昇る前に
透明なシェルターの薄く覆った球状の氷結をストーブで溶かそう。
放射冷却でより広くなった裏庭を眺められるように
内部に最初の太陽を注ぐのだ。
「裏庭(背戸)」カテゴリーアーカイブ
モバイル・テンセグリティシェルターのモジュール
テンセグリティ構造は植物の飛行する種子のようなサバイバル方法と調和する。
すでに無人機で運べるほどモバイル・テンセグリティシェルターは超軽量である。
折りたたんだモバイル・テンセグリティシェルターは車の後部トランクにも格納できる。
直径6.5mのモバイル・テンセグリティシェルターの2種モジュール
カーボン製 全重量30kg シナジェティクス研究所 研究開発・プロトタイプ制作 2008
無人機の主翼デザイン
植物の種子の浮遊する機能や飛行する形態から彼らの移動能力が想像できる。
アルソミトラマルロカーパの種は最大級の翼果で長距離を飛散する。
航空力学に基づいた初期の無人機の主翼デザインに類似している。
各果実は300~500枚の翼の格納庫である。
超軽量の互いに異なった無人機が着陸した場所に森が始まる。
アルソミトラ・マクロカーパ 森の高い樹木に支持されるウリ科のつる性植物
http://www.marcheaozora.com/?pid=117756537
裏庭
人生は「暇かね?、それとも暇?、金?」
バックミンスターフラーは、「Sense or Money?」
シナジェティクスを学ぶ学生たちに
最初に質問していた。
暇は、感覚を拡張し概念を破壊する最初の豊かな入口だ。
早朝の裏庭には手作りの小さなバックドアがあるる。
地球の伏流水(レア・ウォーター)
外気温が零下10度の早朝でも
伏流水の温度は依然16度である。
極寒の冬の洗面や食器洗いにも湯沸かし器はまったく使わない。
80年前の北アルプスの圧倒的な雪解け水が伏流水だから、
電気エネルギーで賄う都市の温水よりも経済的で安全である。
地球の伏流水はレアメタル以上である。
正しい問題
正しさは自分で決められるわけでも
他者が決めるものでもない。
「正義=Justice」と違って、
正しさを「自然」が受容するかどうかだ。
それをどうして私に理解できるかが
他者が決められない私の「正しい問題」となる。
私が広大に続く球状に閉じた
リアルな裏庭から滅多に出て行かないかぎり。
シナジェティクスを誘導する自己のテクノロジー
シナジェティクスが稀に理解される場合は
暗闇の森を孤独に彷徨った後、
自然発火した焔によって照らされて
初めて境界線のない森の存在を理解した人間が、
自ら発見したシナジェティクスモデルと共に
私のスタジオにやってくる場合である。
自己のテクノロジーは、森の専門分化による分断を絶えず陳腐化する。
手と頭
手は第2の頭脳だ。
手と頭は非同時的だが相補的な一組の頭脳だ。
畑のないキッチンや
修理工具やシャワー設備のない工房からデザインは生まれない。
素材と身体が直接触れ合うことがほとんどない環境は
経験とアイデアを分離させる。
火星計画
お金を稼いだ結果、
人々は喜びをとても遠くにまで探し求める。
火星計画はひとつの答えだった。
より幸福であるためのモバイルは
重要な遺伝子の複製の結果だが
80%の人類はまだ沿岸部で
生まれて死んでいる。
大気圏内の地球の裏庭は広大だ。
沿岸部への定住は、まだ局所的段階である。
玄米の香り
森で動物の死肉を食べる狸は臭い。
例外的に秋の狸を食べても臭くないのは、
栗や柿などの木の実や果実で暮らせる季節だからだ。
玄米だけ食べると人間のウンコの臭いはほとんど同じになる。
臭いと言うよりも香りが似てくるのである。
人間は草食動物として生きることを選択できる唯一の哺乳類だ。
イラスト 伊藤博幸