美食家がレシピを作らないように、
音楽愛好家が作曲をしないように、
芸術至上主義者が美を破壊しないように、
観察者が観察法を客観的に否定しないように、
神秘学者が自然の原理を発見しないように、
非現実は至るところにあるから
夢想家が瞑想しない時、
シナジェティクスは現実の泉を発見する。
SYNERGETICS RBF 1975
2面角を一定にして動くオクテットトラス
美食家がレシピを作らないように、
音楽愛好家が作曲をしないように、
芸術至上主義者が美を破壊しないように、
観察者が観察法を客観的に否定しないように、
神秘学者が自然の原理を発見しないように、
非現実は至るところにあるから
夢想家が瞑想しない時、
シナジェティクスは現実の泉を発見する。
SYNERGETICS RBF 1975
2面角を一定にして動くオクテットトラス
止めた学校に一度も行ったことがない。
よい子が学ぶ方法を教える教師から
何も学ぶことがなかったのが理由じゃない。
暗い朝にコウモリがどこに帰巣するのか、
超音波で飛行する生物を
どうやって無傷で捕獲する方法に無関心なまま
滑らかな見えない壁に囲まれる内部から
逃亡する本能に目覚めただけ。
コウモリは哺乳類の20パーセントを占める
コウモリはアフリカやアジアでは貴重な食糧
フィリピンオオコウモリ
大気圏外宇宙への移住には
水と食料とエネルギー、そして住居を安全に確保する
テクノロジーが必要になる。
一方、最後のバックパックによって
裏庭がもっとも身近な小さな惑星になる。
富裕層がこの小さな裏庭の「宇宙の富」を見捨てた時、
アウトドアはもっとも高価で危険な大気圏外に移行したのだ。
最後のバックパックはインドアへのトリムタブだ。
世界初のプロトタイプ
モバイル・テンセグリティシェルター 2008
直径6.5m 重量30kg 構造材はすべてカーボン製
シナジェティクス研究所 制作 構造デザイン 梶川 泰司
テンセグリティ構造はモデルの形成過程よりも
その破壊の過程に秩序が見える。
半球状テンセグリティ構造でさえ
落下させても何度もバウンドする。
つまり破壊がどこで終わるのかさえ
まだ分かっていないのだ。
神秘を破壊する希有な物理的実験を知れば
誰でもその内部に居住したいだろう。
バックミンスター・フラーの講義用テンセグリティモデル
テンセグリティを学ぶには恐ろしく時間がかかる。
私はずっと学び続けている。
テンセグリティの張力調整が面倒になって
針金を使っていた愚劣な幾何学研究者(その書籍がある)がいたが、
この頃やっと張力の役割が分かってきた。
重力と基礎から完全に自律する構造を
学生に教える前に
究極の構造モデルの破壊実験から学んだ方が楽しい。
モバイル・テンセグリティシェルター 直径6.5m 2008
シナジェティクス研究所 制作 デザイン 梶川 泰司
新たな「名詞」が一つ増えただけで
「厳か」になる人々は時代遅れだ。
水と大地、そして食料と住居を
買うばかりだから汚染されたまま
重々しい現実が「厳か」に置換される時でさえ、
宇宙に連休はない。
宇宙の秩序は「動詞」から形成されている。
ルネ・マグリッドの鏡
反対称性のネガティブとポジティブの
革命的宇宙観をもたらした。
こんな日は酒飲みながら「ニーチェの馬」を観る。
「宗教の極限が国家」なら
人生は水素原子以下にちがいない。
「ニーチェの馬」以上に虚しい映画はないが
日本の現実はそれを超えているから
何度も「ニーチェの馬」の死を観るだろう。
「ニーチェの馬」監督タル・ベーラ ハンガリー 2011年
ネットから脱出して旅に出る。
群れから離れて隠れ家で読書する。
仕事に疲れて自然食に還る。
年号が変わるまで天皇制を刷り込まれる時、
辺野古を忘れている限り、
どこへでもありふれた誰もが逃亡だ。
焚火で暗くなる月よりも
裏庭の栗の木に登って
まぎれた春風を受信する。
裏庭の栗の木
テンセグリティは構造の最終形態である。
免震、制震、耐震装置は不要だ。
すべて付加的な装置で住宅を高価にさせることをだれも疑わない。
航空機のような動く構造は建築家は設計できない。
彼らは土地資本主義の奴隷だからテンセグリティをもっと危険な構造と考えている。
免震、制震、耐震装置はすべて付加的で高額なパーツ
テンセグリティ構造はこれらの装置を陳腐化する
こどもは遊びに夢中になれるばかりか、
無心になれる遊びを探す能力がとても高い。
私にも他人を説得するよりも
黙々と仕事をする時が訪れる。
それは動機が強くなければ出来ないからではなく
無心になれる目的を発見する力が生得的だからだ。
動機が破壊されるシステムの奴隷にはその無心さがない。
こどもでさえも。
4つの面の2面角が一定に互いに交差する時、正4面体の空隙が形成される。
その空隙と相補的な正8面体の空隙も同時的に形成される。
これ以上の無垢なシステムがあるだろうか。
正4面体の空隙は静止的でも固体的でもない。
SYNERGETICS RBF 1975
Intercomplementary transformings