e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ

氷河期への疑似プロセス

日蝕が始まると
森の鳥たちはざわめいていた。
葉の表面温度が6度下がった。
コンクリートは12度
鉄板は20度下がった。
しかし、もっとも急激に下がったのは
植物ではなく森全体の体温だった。
コンクリートや鉄にはない
独自のタイムラグが存在するのは
樹にも森にも
太陽の放射エネルギーの変化に合わせて
温度を変えられるシステムが備わっているからだろう。
しかし、地球の急激な寒冷化は4分間で十分だったはずだ。
(2012年5月20日の日食のブログから)

Wiki 2012年5月20日の日食

泡の最密充填

毎朝作る熱めのカフェラテのミルクがあまり泡立たない。
猛暑の牛舎で牛たちも水分補給が多くなり牛乳の脂肪分が低下するからだ。
乳脂肪分が多いほど泡がきめ細かく重みのあるフォームミルクには
アイスクリームと同じ空気の泡の最密充填の原理が働く。
泡の隙間に液体がある。

SYNERGETICS RBF

黒色ボディーのボンネットの温度

炎天下で駐車すると黒色ボディーのボンネットの温度は80度に達する。
クーラーは効かない。
白色ボディーでは最高45度である。
極寒の冬は黒色は太陽熱を受けて昼間は有利であるが
晴れた夜は放射冷却で極低温になりほとんど暖房は効かない。
気候変動から車の色彩はもはや好みでは選ばれないだろう。
死の危険性がある。

予測できなかった理由

大規模な自然災害の後に原因が地球科学に基づいた気象学や土木工学などから分析される。
自然の原理から雲・雨・気温・風・天気図などが説明される。
既知の原理や技術から予測できなかった理由は説明されない。
「自然のふるまいは超専門分化ではけっして統合できない」段階にいる科学的事実を。

風と空との境界線

昆虫と雑草と微生物との共存から始まり
土と水と光との調和から生まれる庭の香りによって
庭から風と空との境界が消えていく時、
栽培するために耕された農地よりも早く
庭に穀物、野菜、豆、芋、果樹がやってくる。
この重さのないシステムの働きはどの作物からも推測できない。

風と空との境界線(居谷里湿原)

手押しポンプ

水害でインフラが破壊されても地下水脈のネットワークは安定している。
停電した場所でも手押しポンプから汲み上げた新鮮な地下水を
太陽光で沸かすこともできる。
病院や学校、そして避難所となる体育館や集会所には
井戸と手押しポンプがほとんど設備されていない。
地下水脈は自然のインフラだ。

時間に対する動的関係

局所的な気象も大地も動く。
空間に関する静的関係よりも時間に対する動的関係から
より大きなパターンを見る抽象能力がある。
谷や沢にある神社は存在しない。
人間の干渉をすべて停止した時、
自然が支持する潜在自然植生を予測できるのは
パターンの包括的関係に基づいている。

水・食料・エネルギーの配給

教師も両親も子どもたちを問題解決能力の高い専門家に教育したがっている。
専門分化の企ては、監督指導者を前提にしている。
しかし、非常災害対策本部の指揮官はつねに専門家ではない政治家である。
その結果、生存に必要な水・食料・エネルギーの配給は
コンビニの有料ネットワークが優先されている。

浄化機能のない貯水

発電用ダムで堰き止められた水はどこも濁っている。
水流を失った貯水の酸素不足を好む微生物によって腐敗し始めている。
気候条件によって水温が上昇した湖底から大量にメタンガスが発生する。
浄化機能のない過剰な貯水で水力発電しても温暖化は解消できない。

大規模な湖底の腐敗