e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ

作業仮説

テクノロジーを推進する人間には
そのテクノロジーが他者を虜にする制限に束縛されないまま
自らの作業仮説を自由に探求し発展させる権限が与えられる。
その作業仮説には誰の許可も要らないが
テクノロジーとして大規模に発展させる権限は
政治システムから委譲または横取りされたものだ。

一粒万倍は利子率の起源を破壊する

金利が高くなれば貯蓄することで貨幣をより多く手放す。
さらに債権などの金融資産を保有することで
利子を得るための貨幣的利子率によって、
貨幣の最初の抽象的な互換性から遊離していく。
しかし光合成による稲作ほど利子率が高いものはない。
子牛が生まれて群れが増殖する利子率の起源と概念を
破壊する稲作の利子率は一粒万倍と言われてきた。
余剰生産性の概念を超えたリアリティがある。
それはエントロピーへの見事な反対称的な反例でもある

複合発酵プロセス

稲作の土壌にもどぶろくにも微生物群のコロニーの共生を
誘導する自然の自律的調整機能が大きく関与している。
それは顕微鏡のない時代の微生物学の起源ではない。
異なる微生物間の電磁気学的ネットワークの発見と
そのネットワークによる微生物との対話から
その先験性がシナジー的技法にまで翻訳された可能性がある。

梅雨の自家製どぶろく

梅雨時期は自家製どぶろくの製造にもっとも適している。
常温による自然発酵の起源を再現できる。
腐敗しない限り複合発酵の原理が関わっている。
自然発酵は自然農法と原理的に矛盾しない。
麹と酵母菌と乳酸菌による複合発酵は
謂わば液体の合金作りだ。

裏庭の短い夏

短い夏を引き留めるために
夕暮れと共に焚火を始めよう。
朝まで燃えた熾火があれば
キルンはすぐに再生するから
金星が見えるまでに
ヨモギの葉を集めて再び除虫しよう。
山の冷気で目覚めた時
大きな栗の木の傍のシェルターから木星を見るだろう。
夏の夜の裏庭を広大にするために
昼間は伏流水を汲み上げよう。

無形のキルン

モバイラーの焚火は斧やチェンソーを使用しない。
梅雨の時期でも濡れた倒木で焚火をする。
焚火の内部にはキルン=窯が必要だ。
加熱する物質を直接に加熱ガスと接触させる
薪と薪の隙間に形成される無形のキルンは
やがて極赤色に偏移する。それは朝まで燃え続けるサインだ。

三年番茶

「番茶も出花」の反対称性は「茶番も出鼻」

ニュースを見ながら番茶はなかなか素朴に飲めないが、
よく乾燥させ三年間熟成させた三年番茶を
すっかり蓮華草で覆われた畑の木陰で飲むのがいい。

蓮華はマメ科。ミツバチ畑はすぐに再生できる。

水・食料・エネルギー・シェルター

放射性物質の無意味な除染方法と
無謀な膨大なコストをみれば
長期的な短命化計画は明らかである。
水、食料、エネルギー、シェルターの4大元素を
相互に統合するノウハウは個人で実践できる。
大気圏内宇宙ではつねにモバイラーとしての個人が
この最優先課題をもっとも有利に解決できる。

長期的な短命化計画

スラム街での緩やかな隠蔽された死よりも
戦争による人間と都市の公開された短命さによって
死の危険性を計るのは兵器テクノロジーの主目的であった。
一方で過剰な砂糖とアルコールによる緩やかな死と
それに対抗する無謀なダイエットが人口を制御している。
長期的な短命化計画は
放射性物質の除染方法とその計画をみれば明らかである。