新月では植物の芽が先に出るが、
満月では根が先に出る。
より有利な未来の光合成のために
月光という間接的な僅かな太陽光を選択して
発根か発芽かを決める光合成の準備段階では
むしろ酸素の要求度は高まり、植物は酸素欠乏に陥るはずだ。
植物は抜け出せない欠乏からどのように離脱するのだろうか。
「e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ
調節障害
食欲は満たされれば消える前に
食べればより食べたくなる。
豊かさは思考を止める代わりに
より思考しない自由を求める。
間違いから修正できないシステムは
群れによって調節される。
インドアの始まり
バイオスフィア内部に生存する生命はインドアに適応してきた。
アウトドアは大気圏の外部である。
船外用の宇宙服はアウトドア用の最小限のシェルターであり
その製造コストは10億円である。
モバイルバイオシェルターはインドア用の局所的な環境制御装置である。
そのバイオモバイルシェルターの基本的機能
気密性と気圧の自動調整機能
呼吸に必要な酸素の供給と二酸化炭素の自動除去
体温の調整、特に冷却(ユニクロ製品でも可)
宇宙塵、デブリ、紫外線など宇宙線からの防護
外部との通信
分解と組立のモバイル機能
マイクロ波
惑星地球での人類の最初の生存方法は
動物と植物を食料にするテクノロジーだった。
現代の自然・科学博物館で見られるのは
最良のテクノロジーの大半が武器に費やされてきた人類学の歴史である。
一方、テレビの料理番組ではほぼ電子レンジを使う。
第2次世界大戦のレーダー開発時に、
マイクロ波による加熱現象を偶然発見したことが電子レンジの始まりである。
微量元素
火星では水耕栽培だけで生存できない。
生命と微量元素との関連が解明できないかぎり
地球の土壌をパッケージする方が安全で科学的なのである。
太陽系の生存方法は自然農がもっとも経済的になる。
再生的
森が肥料や農薬を必要としないまま移動できるのは
テクノロジーである。
耕すこともしない、肥料も投入しない自然農は、
テクノロジーに対立してはいない。
光と風と水、大地と微生物が
つねに再生的に相互変換するテクノロジーでなかったなら、
自然農は発見されなかっただろう。
自然農は元素変換に関する包括的な科学である。
風と大地、そして微生物
人間が勧めるいい土地ほど、大地には帰らない。
人間が求める土地から微生物は移動する。
地下茎の電子的ネットワークによって。
自然農は自然のテクノロジーを発見した。
風と大地、そして微生物と共に移動するのは
重さのない自然農だけである。
微生物の森
暗闇を突き抜ける電磁波は見えない。
行き先のない風は聞こえない。
名もない草は、群生しない。
流れる雲は、動く森から生まれる。
畑は、転送された自然だ。
1立方センチメートルに、
数十億の微生物の
見えない電磁波と風のようなネットワーク。
流体都市
生産も消費も、動く閉じた柔軟な関係、つまり流体地理学的な世界観を急速に形成している。
そして教育と労働だけが、毎日同じ場所への通学と通勤を余儀なくさせられている。
これは21世紀に継続された反流動的で固体的な世界観である。
干し野菜
安価な時期に購入した野菜を保存する方法は冷蔵庫では不十分だ。
冷蔵庫は低温によって腐敗を遅らせている単純な保存法である。
完全乾燥させた干し野菜は3週間ほど保存できる。
切り干し大根などはもっと長期に保存できる。
それによってビタミンやミネラルが増加するが、
腐敗の最大の原因である水分の減少によって水分以外の栄養素が凝縮され、
単位重量あたりの栄養素が相対的に増加しているのである。
紫外線を浴びて増加するのは干し椎茸のビタミンDだけである。
一方、ビタミンCは紫外線によって消滅する。
干し野菜によって、冬の生活コストをかなり軽減できるのは
有害とされる太陽の電磁波のお陰である。