e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ

空腹から空頭へ

本当に空腹になってから何かを食べれば何でも美味しく感じやすくなる。
同時に、本当にまずいものにもより敏感になれるだけではなく、食べない自由を自覚することができる。

頭と知識の関係もほとんど同じである。
われわれはつねに美味しい知識を食べ過ぎているから空頭にすればまずい知識に敏感になれるだけではなく
うまいまずいを超えた知識との相互関係が見えてくる。
そして、食べない自由のすばらしさを自覚できるはずだ。

そして、空腹と空頭とを同時的に連動させて学習するとそれまで未知だった物事の相互関係が
もっとも効果的に発見できるにちがいない。

650万年間、人類の圧倒的な時間は、意図に反して空腹と空頭に費やされてきた。

食欲も知識欲も満腹にさせるほど直観は機能しない。
非常事態の種族保存には直観の不在化がもっとも危険な行為だったからだろう。

寒冷バイオシステム

低温に曝されると糖やアミノ酸などが増えて
細胞の中に氷を形成しない植物の寒冷バイオシステムは、
寒冷地の農業ではほとんど利用されていない。
寒冷地のスーパーの冬野菜類のほとんどは、他地域からの輸入に依存している。

夜間零下10度以下になる寒冷地で、太陽の光と熱が昼間だけに利用される農業用ハウスでも
内部温度が零下になっても凍結しない植物は栽培可能である。
しかし、そのためには北極振動による厳しい劇的な風雪に耐える構造が必要である。

一粒万倍

金利が高くなればなるほど人々は貯蓄することで貨幣をより多く手放す。
さらに、債権などの金融資産を保有することで
利子を得ようとする貨幣的利子率によって、
貨幣の最初の抽象的な互換性から遊離していく。
しかし、光合成による稲作ほど利子率が高いものはない。
子牛が生まれて群れが増殖する利子率の概念を遙かに超える稲作の利子率は
一粒万倍と言われてきた。
一粒万倍は、シナジーの余剰生産性である。
エントロピー法則への見事な反対称的な反例である。

北半球のエコロジー

栄養摂取不足の子どもの80パーセントは、農産物の過剰国(=食料輸出国)に住んでいる。
生態系の混乱と惑星破壊の原動力をアジアやアフリカでの人口爆発に求め、
ダーウインの適者生存のシナリオを認める有神論的エコロジーは
北半球の工業先進国でもっとも支持されている。

One Ocean,One Land,One Sky,One People

一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏に
1つの人種しかない人類が存在する環境は
全方位720度のTetrama(テトラマ)に投影できる。
テトラマには、けっして人為的な非対称性としての国境は描かれない。


テトラマの平面充填システムには
Spin twonessとしての動的な2回回対称性のみが保存される。

SYNERGETICS
Fig. 1073.10 Cosmic Inherency:
Four Kinds of Twoness: Spin twoness is additive. Duality twoness (concave-convex) is multiplicative. The spin twoness and duality twoness together comprise a third relationship twoness. The fourth twoness is comprised of the macro-micro (insideness and outsideness) twoness.

一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏

パノラマ(‎Panorama)は、
360度の世界観でありメルカトールの円筒図法の残像にすぎない。
極軸方向では無限化するデフォルトから抜け出せなかったのは、
極地に人類が居住できるテクノロジーがまだ存在していなかったからである。

テトラマ(Tetrama)は、
720度の全方向性を人間の視野角で認識できるように変換するために、
バックミンスター・フラーのダイマクションマップで使用された
全地球の地理的なデジタル情報を元に
各ドットは、正4面体(2個の正6角形から構成)に正確に投影図される。
(正4面体の内角の総和は720度である。)

地球儀では一度に裏側を見ることは出来ない。
テトラマを2回回転対称性によって、不連続な海と陸は完全に互いにエンドレスに平面状に連続化できる。
「一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏」に
「一つの人類」の存在を確認するための最初の全方位720度の全地球地図である。

☆テトラマの平面充填システム 
正6角形の回転操作による平面充填の形成方法と3WAYの全地球情報の矩形画像を生成するアニメーション 

https://www.tensegrity.jp/items/9120599

One Ocean,One Land,One Sky,One People
一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏は、全方位720度のテトラマに投影できる。
テトラマ(Tetrama)には、国境は描かれない。

不可逆的な「生命維持」装置

莫大な利潤を確保し計り知れないほど貴重な資源を貪り食うための
不可逆的な「生命維持」装置類としての
工業化が始まる前からの「上下水道」「住宅」「道路」、
そして現代では「電力と情報のネットワーク」さらに、
新たなエネルギー資源などの研究開発や軍備に対する
天文学的な支出に関してはほとんど何も言及されない。

水、e・食・住(energy-food-shelter)の包括的で再生的な開発と実践は
個人では不可能と思い込まされてきた。

すべてを既成品から構成する

すべて既成品からシェルターを作り出すのは容易ではない。
しかし、光と風に寄り添うシェルターでの生活こそ、
非資本主義的な生存のためのハッカーの新たな手法を生み出すのだ。
既成品の制約を解き放す方法は、
しばしば革命的な経済性と耐久性をもたらす。

透明な皮膜を通して
輝く星空の明かりで安息できるシェルターには、
零下摂氏10度の外気を遮断する内部空間を
けっして酸素不足にならないように
摂氏18度にするための技法は不可欠である。

惑星探査用シェルター3

本来、牛が草原で自ら穴を掘って子牛を生んで育てることができるように、
鳥が樹木の枝や節穴に巣を作るように
人間は移動するための軽量の居住用人工物を
科学的に経済的にデザイン出来るように
生存のための道具を外部化するようにプログラムされているはずだ。
人間は地球惑星上を過酷な縄張りからの
絶えず命がけの移動と逃亡によって繁殖してきたのだから。

惑星探査用シェルターは火星よりも地球惑星で最初に使用される。

惑星探査用シェルター2

そして、自動車産業は、移動する自律的な家という人工物をデザインしなかった。
移動できるキャンピングカーやトレーラーハウス、コンテナハウスは、
水とエネルギーと食料の生産方法の自律性に無関心である。
しかし、火星移住計画で移動する家だけを買う人はいない。

地球の微生物を含む未知の大地のパッケージは、
レアアース以上に火星アマゾンではもっとも高価な商品だろう。