石畳に打ち水をするとしばらくすると
3度程度周囲の気温が下がるが、石の表面温度は再び50度以上になる。
庭の雑草を抜かないで10㎝程度に刈っておけば、
草の葉の温度は、猛暑日でさえ30度以上にはならない。
日本の庭先は、植物の光合成による葉の水冷システムに任せるのが自然だ。
雑草は大地を被覆する優れた保湿システムでもある。
雑草の多様性はイネ科の多年草の芝生よりも美しい。
石畳に打ち水をするとしばらくすると
3度程度周囲の気温が下がるが、石の表面温度は再び50度以上になる。
庭の雑草を抜かないで10㎝程度に刈っておけば、
草の葉の温度は、猛暑日でさえ30度以上にはならない。
日本の庭先は、植物の光合成による葉の水冷システムに任せるのが自然だ。
雑草は大地を被覆する優れた保湿システムでもある。
雑草の多様性はイネ科の多年草の芝生よりも美しい。
異なる微生物群の構成比は
微生物触媒によって驚くほど短期間に
本来の微生物の存在度へと回帰する実験によって
肥料と除草剤の機能は消失することを確認した。
そして、一雨毎に秋を感じるような草原を
回復できるのだ。
サバイバルの生活空間はバラックから始まっていた。
私の場合は、都市が核兵器によって殲滅された後の
廃墟のなかでのサバイバル方法から幼年時を過ごした経験が
都市生活者の<構造とパターン>を完全にリセットしていたのである。
後年、テンセグリティはバラックの最高峰として認識できたのは
サバイバルの現実性からであった。
井戸と畑とシェルター、そして流木でする焚火の夜空は
内部と外部が放射性セシウム137を媒介して一体となっていたにもかかわらず。
テンセグリティは流木を圧縮材とすることができる。
2点間距離を維持する目的で。
観察者の観察方法が自らの経験によって浸食される場合、
<構造とパターン>を生成する概念が、もっとも変化しているのである。
しばしば、場所の喪失やその移動によって、あるいは異文化との邂逅によって。
光が少ない雨天が続き、高温多湿が定常化すると、
グリーンハウス内の植物も加速度的に成長しはじめる。
彼らは外部と繋がっている。
一方、車やカメラなどの精密機械はそれぞれ孤立しながら
著しく劣化しはじめる。
外部化した道具類の森での生存率は極めて低い。
外部化した道具類にもシェルターが必要だ。
微生物には宇宙エネルギーを受容する他の方法があるのだ。
「地下深部からの湧き水に含まれる微生物のゲノムを調べたところ、
呼吸をつかさどる遺伝子がないばかりか、
体内でエネルギーを生産するための遺伝子も見当たらなかった」
これまでの生命を維持する仕組みが否定されたのだ。
塩素や農薬でバイオマスをほぼ全体を支配する微生物の殺戮を繰り返すだけの
生物学が黄昏るほどの発見ではないか。
どのように生存しているのか分からない実験に
挑戦することを止める遺伝子が人類に備わっているわけではない。
森の中でしばらく生活すると、例えばスピーカーからの音楽や過剰な光、
そしてある種の食物を必要としなくなる。
森でのサバイバルの経験を統合していくと知覚が変容しはじめ、
その知覚がより鋭敏に機能するような環境を短期間に生成すると考えられる。
環境は自己以外に属するという知覚によって
夜明けのドローイングが始まる。
驚くことに、人類が環境と宇宙と自己との相互関係を捉え始めて
まだ半世紀しか経過していない。構造とパターンにおいても。
互いに異なった複雑な外部的な関係が単純な内部的な方向へ短時間に変化する。
それは、政治的な組織化では、ファシズムと呼ばれてきた。
憲法改正によって国内の基地化を永続するための見えないプロセスが進行する。
家族が家族を訴える習慣への条件反射。
除草剤は、短時間に確かに除草するが
除草剤はある種の植物を除草しないようにデザインされている。
生き残った植物は、除草する前よりも短時間により成長することができる。
ある種の植物は、人間の背丈までに達する単一種の群生となる。
それによって、除草剤を確実に断続的に使用させることができる。
除草剤は、高コストな食料生産のプロセスに
無意識的に適応させる矯正装置になるばかりか、
農業基盤である耕作地域の破壊が目的である。
モバイル・シェルターの環境制御とは
回転する角度・屈折・反射・磁力、重力などの
異なる物理的作用を相互に関連づけながら
選択可能な環境的要素とそれらが織りなすプロセスを
包括的に管理する技術である。
相互に関連する環境的要素とは、
光(エネルギー)、温度(断熱)、太陽の軌道(方位)、空気(流体)、水(湿度)、
植物(光合成)、微生物(共生)、人間の主体(メタフィジックス)である。
住居デザインは、気候や言語そして経済性の違いによっても異なるが
住居空間に対する身体の強制と思考を矯正する政治的技術の介入はほとんど変わらない。
住居空間が依存する都市の上下水道システムは、基本的には数千年も変化していない。
最新のトイレとキッチンのデザインでさえ、つねに都市の上下水道システムの有料アプリにすぎない。
森の微生物学なくして、メータ付きの課金装置(=地下グリッド)から
脱獄するトイレとキッチンを発明できなかったからだ。
21世紀の<オフグリッド>には、
無料の上下水道システムおよび無臭への脱獄方法は未だ含まれていない。