エスプレッソマシーンは器具、
ノコギリは道具、
旋盤は機械である。
戦車は武器で
モバイルシェルターは生活器である。
生活器はもっとも不足している
宇宙で効果的に生存するための大気圏内用の宇宙船である。
☆
バックミンスター・フラーは武器(weaponry)に対抗して
生活器(livingry)を造語して対抗した。
生活器(livingry)という日本語訳は
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著を翻訳するときに
私が造語した言葉の一つである。
エスプレッソマシーンは器具、
ノコギリは道具、
旋盤は機械である。
戦車は武器で
モバイルシェルターは生活器である。
生活器はもっとも不足している
宇宙で効果的に生存するための大気圏内用の宇宙船である。
☆
バックミンスター・フラーは武器(weaponry)に対抗して
生活器(livingry)を造語して対抗した。
生活器(livingry)という日本語訳は
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著を翻訳するときに
私が造語した言葉の一つである。
貧乏が最終的なバイオスフィアの現実としては存在しないように
金持ちも存在しない。
過剰と欠乏の概念をコントロールする記号テクノロジーが存在するだけである。
より働かない自由は奪われ続けている。
無管、無柱、無線、無軌道のモバイル・シェルターの生産によって
ユーザは二つの現実の悪しき相互作用から脱して
<宇宙エコロジー>を発見するにちがいない。
すべてが正常化してしまった。
正常を気取った人々の矯正によって。
大地震や、津波、トルネードなどを
非常事態か異常気象に分類したまま。
生き残るためのテクノロジーとしての<自己のテクノロジー>は
ジオデシックスとテンセグリティ、
そしてオクテットトラス、水の完全再生のための複合発酵といったシステムが
相互に統合されるのではなく
巨大建築の形態学やエコロジーの分析対象に組み込まれ、分断されるに従って
それらの相互作用がもたらす重要性と自律性に関して
科学産業テクノロジーから分離され、そして除外されてきた。
しかし、だからこそ、<自己のテクノロジー>は
エネルギー、食料、水、シェルターとの相互作用によって
自律する統合テクノロジーに成り得るのである。
完全なモバイル・テクノロジーを生成する
シェルター、エネルギー、食料、そして水の各構成要素間は
大気圏内部を動く宇宙船としてデザインされる。
国土全体を被曝させる権力は
国民に健康に生存し続けることを保証する権力を維持することは不可能だ。
限界集落は拡大しながら
耕作が放棄されていく無数の荒地を形成し、
農村共同体自体とさらに農村と都市とをより分け隔てているが、
モバイルシェルターや水の完全再生テクノロジーを含む
4つの無のテクノロジー(無柱、無管、無線、無軌道)は、
生産性を持たないこれらの領域を超えて互いに遊離した個人が再び接近し、
人類が共通に持っている地球の表面に対するこのテクノロジーとその権利を
最小限のコロニー間の相互交流の手段となることを可能にしてくれる。
われわれは、無意味な生業と不可避的な失業を繰り返しながら、
遂に、広大な地球の裏庭(背戸=back door)の内部において
生存技術の目的意識の形成とその技術習得のための生存自体が可能になるのである。
資本主義がつねに、ロボットと荒地を所有するがゆえに。
古い重い構造で人が破壊され
昼となく夜となく未来に怯える時は、しばしばやって来る。
何のためにか。
怯える群れから離脱して
自らその仮想的な記号システムを破壊するために、
その構造を支えた概念の歴史的起源の解体と
その思考方法を教育するシステムの破壊、
そして、まったく異質な、しかし現実的な構造への転換に到るような
構造原理の発見とそれに基づいた認識を
群れから孤立した他者と共有することを意味している。
誰かに生存のための自律システムの開発と生産を
期待し委託する主観的な情況は終わった。
メタフィジックスなき過剰な物質群の相互の結合関係を
すっかり組み替える方法によって
未来からではなく
未知(unknown)を内包するシナジーから
構造とパターンをデザインして
現在を記号的過去からも未来からも客観的に解放するのだ。
暗黙の空間の配分によって
住居デザインを人々に強制する方法は
こどもたちを物理的・空間的に配置させる義務教育を
実施する建築空間において始まり
動作や歩行姿勢・生活作法などの身体に関する
見えない政治的テクノロジーによって
長期的に矯正されていく。
(大多数は、夜空の見えない低すぎる天井の住宅に慣れきっている。)
政治的テクノロジーによって
自律的シェルターの空間デザインが
衰退しきっているのではなく
完全な無管、無柱、無線、無軌道で生存可能な
空間の配分に成功したシェルターを
誰もデザインしたことがないのである。
エネルギーと食料、そして住居のテクノロジーを
支配し、独占することが搾取の歴史的手段であり、
いまやそれらが人口を制御する重要な手段と化しているかぎり
彼らは決して安全で耐久性があり、安価な住居をデザインしない。
それらは、彼らの優先課題ではないからだ。
家を自分で作るための
自己のテクノロジーに
金融工学者と建築家たちは
これからも協力しない。
借金と長時間労働が
未来の失業者の群れを加速させている側の
<知の体系>と<太陽系>は無関係である。
<太陽系>では
風と光が買えないように
哺乳類は家を買わない。